第4話 Mitsuki’s Plan
光希は自身の雷の刃を出して、攻撃を続けていた。
すると、光希はあるものが視界に入った。
一羽のすずめだった。
光希はこのすずめを踏まないように避けて攻撃をした。
その瞬間。
「うっ…グっ…」
ポタポタと血が垂れる。
バロルからの攻撃を刃では受けきれず、肩に刺さったようだ。
しかし、こんなに傷を負っているのに光希はいきなり叫んだ。
「今だ!日向!佳代!」
「おう!任せろ!」
全ては光希の計画通りだったようだ。
ー時は昨日の深夜まで遡る…
「いいか。今回の相手は階位Aの強敵だ。
ここにいる3人がずっとベストで戦えるわけではないと思う。
だから、今回はこんな計画を立ててみた。
目撃情報から敵のことを予測して作ったものだ。」
光希は小さな封筒から紙を取り出した。
2人は顔を見合わせて不安そうな顔をした。
「ー僕が囮になる。
その瞬間、2人は迷わず攻撃するんだ。」
彼の目は真剣だった。
佳代の影がうねり、地を這い、壁を貫いてバロルを締め上げた。
その瞬間、日向がバロルに向かって走る。
「行け……!」
光希が呟いた。
ドンッ!!!
爆発的な衝撃とともに、バロルの胸を貫いた日向の刃が、心臓を突く。
「…..まさか…..ここまで……」
そして…。笑った。
「やはり人間はいい…。」
バロルはこの言葉を最後に崩れ落ち、蒸発するように消えた。
「よっしゃあー!!!!!勝ったぞー!!!」
日向が歓喜の声をあげる。
光希はただ笑っていた。
第一部隊は無事、任務を遂行できたのであった。
コメント
2件
皆、フォローと感想お願いします!