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食べれるすぽんじ@🐢投稿
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食べれるすぽんじ@🐢投稿
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ピンポーン。
「……まだ何かあるのか」
マフィオソが眉を寄せる。
「僕ですかね?」
ラクティーが首を傾げる。
「どんだけ頼んだんだよお前」
カポが呆れる。
再び鳴るチャイム。
ソルが立ち上がりかけるが、
「……私が行く」
マフィオソが先に動く。
玄関へ向かい、扉を開ける。
そこに立っていたのは、
ピザ屋の制服を着た青年だった。
「すみません、サイドメニューのポテト忘れてましたー」
紙袋を差し出す。
「……ああ」
マフィオソが受け取る。
その奥、
ダイニングの様子が少し見える。
「ボスそれ俺の分!!」
「だから順番守れって!」
「ラクティー、ソースこぼれてます……!」
「リエーレだけ距離近くないですか!?」
大騒ぎ。
配達員の笑顔が、
ほんの少し固まる。
「……」
視線が、
ネクタイを少し緩めたマフィオソ、
騒ぐ部下たち、
テーブル中央のジョーカー、
大量のピザ箱、
その全てを一瞬で見渡す。
(なんだこの空間)
引きつった笑顔。
だが、プロ意識なのか何も言わない。
「……ありがとうございましたー」
一歩下がる。
帰ろうとした——その時。
ポケットの中で、スマホが鳴る。
ピリリリ……
「あ、すみません」
軽く会釈して、通話に出る。
「もしもし……」
一歩、廊下側へ。
「……あ、チャンス?」
——その一言。
ピタリ。
空気が凍る。
室内の全員の視線が、一斉に向く。
配達員は気づかないまま続ける。
「あー今?配達終わったとこ……うん、例の屋敷」
沈黙。
「え?ああ、いたよ。なんか……すごいことになってたけど」
(おい)
カポの眉が跳ねる。
「うん、うん……あーなるほどね」
少し笑う。
「じゃあ後でそっち行くわ」
通話終了。
「……それじゃ、失礼しまーす」
軽く手を上げて、
そのまま去る。
——バタン。
ドアが閉まる。
静寂。
さっきまでのピザの匂いすら、遠く感じる。
「……」
「……」
「……」
「……今の」
ソルが小さく言う。
「“チャンス”って……」
「間違いねぇな」
カポの声が低くなる。
リエーレはすでに思考に入っている。
「繋がっている、か」
「……配達員が」
マフィオソが呟く。
「ただの偶然ではないな」
ジョーカーに触れる。
(あいつは——どこまで見ている)
「ボス」
カポが立ち上がる。
「行かせてください」
「……」
「今なら追える」
「俺も行きます!」
ラクティーが即座に続く。
「僕も……」
ソルも動きかけるが、
「いや、お前は残れ」
カポが制する。
「今回は俺とラクティーでいい」
「……了解」
ソルが止まる。
リエーレが口を開く。
「尾行するなら、距離を保て」
「わかってる」
「感情で動くな」
「……努力する」
微妙。
「ボス」
カポが振り返る。
「行っていいな」
数秒の沈黙。
マフィオソはゆっくり頷く。
「ああ」
低く、重く。
「だが——」
視線が鋭くなる。
「深入りするな」
「了解」
「はい!」
カポとラクティーが同時に動く。
ドアを開け、
夜へ飛び出す。
——バタン。
再び静寂。
「……」
マフィオソは立ったまま、
しばらく動かない。
(チャンス……)
ゆっくりと、目を細める。
「……面白い」
だがその声は、
さっきまでの軽さとは違う。
完全に“狩り”の温度。
「向こうも、動いている」
ぽつりと。
リエーレが頷く。
「ええ。つまり——」
「ゲームは続行、だな」
言葉が重なる。
その瞬間、
空気がまた一段、張り詰める。
「……見えた」
カポが小声で言う。
前方、配達員の背中。
「普通に歩いてますね」
ラクティーもひそひそ。
「油断するな」
「はい」
だが——
配達員はふと立ち止まる。
「……」
ゆっくりと、振り返る。
「ついてきてるでしょ」
にこっと笑う。
カポとラクティー、硬直。
「……バレてたか」
「最初からね」
軽い口調。
でも——
その目は、さっきまでと少し違う。
「で?」
配達員がスマホをくるっと回す。
「どうする?」
その問いの奥に、
別の“誰か”の気配。
(……これ)
カポが小さく息を吐く。
(繋がってるどころじゃねぇな)
ラクティーは楽しそうに笑う。
「面白くなってきましたね」
夜の空気が、静かに張り詰める。
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