コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
――とある道中。
「アック様、アック様!!」
「何だ、ルティ」
「ミルシェさんも一緒に連れて行けないのは、やっぱり人手不足だからですか~?」
「そうだな。再建するにしても、信頼のおける人間……エルフでもいいが、絶対数が足りないからな。誰か心当たりがあるのか?」
「いいえ~!」
思わせぶっておいて何も無いのか。実はサンフィアを連れて行きたかったが、おれ以外の人間を怖れているのを無理に連れて行けなかった。出来れば何もかも通じる仲間と一緒に行動することが一番いいのだが……。
「アック様。心当たりは後で出ると思います! それよりも、エルフさんたちや関わった人たちを思い出したいです! どうですかっ?」
「思い出す……それもそうだな。再会することもあるだろうし、思い出してみるか」
「ぜひぜひぜひ!」
◇◇
◆アック・イスティ ランク不明 ジョブ不明……強いて言えば、魔法寄り。
ソードスキル習得済み、神剣フィーサブロスとガチャで出した錆びた剣を併用している。
レア確定のガチャスキルがあり、役に立たないモノはほとんど出ない。
拳だけで岩を砕ける。魔法と物理攻撃の無効化が可能。ルティの手料理でスキルが上がるのはアックだけである。
神族国家ヘリアディオスで火神アグニと風神ラファーガの印を得たことで、炎属性と風属性はほぼ極めた。
ただし元々水属性に縁があるので得意としているのは、水属性と氷属性である。
無属性と闇属性も使えるものの、光属性は滅多に使わない。
唯一回復魔法が使えないが、自然治癒が備わっているのでダメージを負うことはほとんど無くなった。
不完全な転移魔法が使える。
滅亡していたイデアベルク公国を取り戻した国主であり、再建中。
現時点でエルフと獣人の人口が多い。すでに釣りギルドが出来ている模様。
◆ルティシア・テクス ドワーフ族の娘 赤毛をしていて身長は低め。
基本的にメイドエプロンを着ている。愛称はルティ。
イデアベルク公国内に、『ルティのこぶし亭』という料理屋を作った。
アックがガチャで運命的に引いたのがルティである。回復魔道士と名乗っていたものの、魔法は一切使えないため現在は錬金術と薬師、料理効果を得意としている。
炎耐性があり、灼熱温度でもほぼ無傷。反対に氷、寒さには非常に弱い。
◆フィーサブロス ガチャで引いた両手剣。 当初はミスリル製の宝剣だったが、神剣に打ち直された。
レベルは900から901へアップ。人化が可能で自在に変化出来る。
あらゆる魔法を弾くことが可能で、エンチャントによる攻撃として魔法剣にもなれる。
愛称はフィーサ。シーニャと仲がいいらしい。
◆シーニャ 森で出会った虎娘。当初は人間嫌いでアックのことも嫌っていた。
虎人族であり、ハイクラスのワータイガーでもある。
モフモフな彼女はアックにしか従わない。初めの頃は耳や尻尾に至るまで一切触れさせなかった。
ガチャでも無ければテイムでもないが、アックの強さに惹かれて今に至る。
攻撃タイプは近接物理。自身の爪で攻撃する。魔法耐性が無く、熱に弱い。
ただし回復魔法がちょっとだけ使える。
◆ミルシェ・オリカ 初めは水棲怪物スキュラだった。現在は王女の成り代わりをした亜人種。
スキュラの時は水属性を得意として海の魔物を従えていた。
ミルシェとなってからは、攻撃をすることが出来なくなっている。
しかし代わりに防御に特化したことで、防御魔法を唱えることが可能。
アックを支える軍師的な役割をしつつフィーサよりも長く生きているらしく、誰よりもお姉さんな存在となった。
◇◇
「はぇぇ~! そうだったんですねぇ」
「まぁ、そんなところだな」
「エルフさんたちや、これまで出会った人たちは思い出せませんか?」
「……サンフィアたちのことは公国の再建が進んだら思い出す。これまでの人とかこれからの人は先が長いだろうから、その時だな」
「分かりましたっ! わたしの魔石のことも忘れないで下さいよ~?」
「もちろんだ」