誕生日🧡

車で帰宅中。

🧡「なぁ、ふっかさん。さっきの……キス、急すぎやで…」

俺はハンドルを握りながら、ちらっと横目でふっかさんをみる。

ふっかさんは助手席ねシートに深く座って、静かに笑っとる。

💜‪「我慢してた。久々に康二会えたし 、今日めっちゃ頑張ってたから」

🧡「それは…まぁ、頑張ったけど……」

💜‪「顔見た瞬間、あ、もう無理って思ったわ」

ふっかさんはくすっと笑う。

🧡「……俺、頑張った？」

💜‪「あぁ。ちゃんと見てた。あんな姿見たら、もう早く抱きしめてぇーなって」

🧡「も〜！運転中にそういうこと言うのやめてや、照れるやん……」

💜‪「照れてる顔も好きだけどな」

俺は思わず「あほ」って小さく笑って、夜の道路を、ふたりで帰った。

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🧡「ただいま〜」

💜‪「ただいま。……そろそろインライの準備？」

🧡「うん、21時からやから、ちょっと着替えてくる〜！」

シンプルな服に着替え、髪を軽くセットする。

スマホをセットして、いつものように画面を確認。

🧡「いけてる？変じゃない？」

💜‪「うん、ばっちり」

セットしたスマホの向こう側で、見てるふっかさん。こうやって見られてるの、なんか恥ずいな。

ピッ──

🧡「はい、こんばんは〜 」

コメント欄は、すでに「誕生日おめでとう」の嵐。

🧡「わっ、いっぱい来てくれてる！ありがとうございます！」

🧡「今日ね、仕事終わってから、ちゃんと祝ってもらったんよ〜！」

🧡「え？どんな風にかは……秘密♡」

向こうでふっかさんが笑ってる、バレてへんやろな…

🧡「そうそう！タイでのドラマの撮影も無事終わったよ 」

🧡「ドラマの記者会見でタイ行っててんけど、昨日、日本に帰ってきたよ」

コメント欄では、「予告見たよ！」「楽しみ！」などの文字が並んでる。

 

それから、いろいろ話してると、あっという間に時間は過ぎた。

🧡「みんな、遅い時間までありがとう！では！」

ピッ──

🧡「……よし、インライ終わりっ」

💜‪「おつかれ」

背中から、ふっかさんの手がそっと回ってくる。

🧡「あ、また、急に…っ」

💜‪「我慢してた。……って、言ったよね？」

首筋に、ふわっとあたたかいキスが落ちる。

💜‪「俺の彼女、世界一かわいい」

その言葉に顔が熱なって、反論しようと思ったけど、やめた。

あぁ、この人ほんまに我慢してたんやなって思ったから。それに、俺もめちゃくちゃ我慢してた。

💜‪「今日の続きしよ？」

🧡「っ…いまから？」

💜‪「うん。我慢してた分、めちゃくちゃ甘やかすよ」

唇が、またそっと塞がれて、

二人きりの夜が、静かに熱く始まっていく。

おわり