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プルルルルプルルルル
教室にひとつの着信音が響いた。
四季は相手を確認すると、生徒達にも聞こえるようにスピーカーにした。
プルル、ピッ
「屏風ヶ浦、どうした」
「一ノ瀬さん!大変です!!」
「京都支部が桃太郎に襲撃されました!」
「屏風ヶ浦、今の状況は 」
「戦闘部隊の隊員が桃太郎を足止めしています 」
「わかった。すぐにそっちに向かう」
「ありがとうございます。お気をつけて」
「嗚呼」
ピッ
担任たちの会話を聞いて生徒たちはすぐさま京都に向かう準備をして四季に続いた。
ー船上ー
「あの、先生 」
「どうした。花魁坂」
「今から戦場に向かうんでしょ?俺達も行っていいの? 」
確かに皆気になるだろう。戦場に、ましてや生徒達を連れて行ってもいいのかということが。
「戦場といっても、お前らはももと戦うわけではない。お前らには援護部隊の手伝いをしてもらう」
一同)「!?」
「あ”ぁ?どういうことだぁ」
「なぜ俺たちは桃太郎と戦わない」
皆不満そうな顔をしているのを見て四季はなぜか少し、申し訳なさそうな顔をしながら俯いた。だが、生徒達は四季の顔が見えるわけでもなく質問の返答を待っていた。
「…普通、お前らは今頃家族から愛情を貰い、高校に通って友達と楽しく過ごしていたはずだ。なのに、俺らの世代で何千年もの前からおきている桃と鬼の戦争を終えることができなかった。だから子供を戦場に送って怪我をさせることや、最悪の場合、死に至ることもある。けれど、そういうのを経験するのは本来大人だけでいいんだよ。人を殺すような汚れ仕事も本当はお前らはやるべきではない。それに、お前らはまだ入学してから数日しか経っていなくてまだまだ未熟だ。だからお前らには今回援護部隊に回ってもらう。わかったか」
そう言い終えると四季は顔を上げ生徒たちを見た。だが、一番最初に自分の目に入ってきたものに四季は驚いた。四季の目に映ったものはは悲しそうに、だが少し驚いたような顔をしていて、そして、悔しそうにしながら黙り込んでいる自分の生徒たちの姿だった。四季にはなぜ、生徒たちがこんな顔をしているのかがあまり分からなかった。
担任が自分たちにむけて放つ言葉を聞き、きっと皆こう思っただろう。『なぜそんなに優しい言葉をはけるのか』自分たちが四季のことを厳しいだのなんだの言っているのは、きっと本人も知っているはずだ。それに自分たちのことをあまり好いていないであろう担任が、なぜこんなにも悲しそうな声で言葉を発しているのかが、生徒たちには理解ができなかった。
ただ、一つだけわかることは本当はこの担任は厳しくも鬼教師でもなく、普通の教師、いや、人をこれだけ思えるようなとても優しい教師なのではないかと少しだけ、生徒達はそんなことを考えていた。
四季は生徒たちがこんなことを考えているということを知らず、何かまずいことを言ってしまったのではないかと思い、言葉を発しようと思ったが、四季より先に口を開いたのは生徒たちだった。
「わかったよ。だが今度は俺たちも連れてけよ」
「そうだよ!先生だけ危険な目にあうのは違うよ!」
「俺達もちゃんと強くなるからそんな悲しそうにするな」
「そうですよ。僕たちなら大丈夫なので心配しないでください」
「ちゃんと援護部隊の手伝い頑張りますので」
「てかセンセー俺たちにそんなこと思ってだんだね」
「僕たちのことを思いやる四季先生の気持ち、僕から最大のGoodを与えよう!!ガハッ」
「別に俺はいいけどよぉ、先生も怪我すんじゃねぇぞ!」
まさか生徒たちがこんなことを言ってくれると思わなかったのか、四季は目を見開き驚いていたがすぐにいつも通りに戻った。
「嗚呼。わかった」
「俺も無事に戻ってくるからお前らもちゃんと援護部隊を手伝えよ」
「分かってるってセンセ〜」
「サボらないから安心してよー」
「そうか。ならいい」
きっと今までの自分たちなら冷たいと思うであろう返しだったけど、今は少しだけこの返答に安心してしまう自分たちがいるのを生徒たちはちょっぴり気づいていた。
四季は気づいていないだろうが、生徒たちにはきっと四季の優しさが少しは伝わったであろう___
第6話『優しさ』fin
続く
あとがき
皆さんお久しぶりです!ゆとです!!今回、少しだけ四季先生の優しさを生徒さん達が知りましたね!
それに第6話から戦闘シーンが入ってくるって言ったけど、全然ありませんでした!それに長文で読みずらい箇所もあると思います、すみません!!!
あと最近色んな方にこの作品を見てもらえてすごいモチベに繋がっています!ありがとうございます!!
とまぁ、長くなったので終わります!今回も見ていただきありがとうございました!!それではま第7話で〜👋
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