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耳は完全に垂れてへたり込み、シーツに頬ずりしてしまう。
しっぽもだらりと落ちていた。
そんな僕を見てあきくんが小さく笑った気がした。
次の瞬間──────指が滑り込んできた。
「にゃっ!?」
信じられない場所に。思わず腰が跳ね上がる。だがすぐさま優しく押さえつけられる。
「だーめ。動かないでくださいね?」
「ど、どうして指を……っ?」
戸惑う僕にあきくんは囁いた。
「準備ですよ。気持ちよくなるための」
その言葉と共に指がさらに深く沈む。
初めて感じる異物感。
しかし痛みではなく奇妙な疼きが背筋を駆け上がる。
慣れない圧迫感と同時に────なぜかゾワゾワとした快感も走っていた。
「んっ……あ…ぅ……」
「力を抜いて……そう、いい子ですね」
低い声で褒められると安心してしまう。
「ゆっくりしますから…安心してください」
その言葉に、僕は呼吸を整える。
あきくんの指が少しずつ出入りするたびに小さな電流が走り、思わず足先までピクピク震える。
「そろそろですね────…」
指が引き抜かれると同時におしりにひときわ強い熱を感じた。
「実はこの間、猫はおしりをとんとんされるのが好きだという記事を見まして」
低い声で告げられると同時に——大きな何かが押し込まれてきた。
「ひ……ぅ……っ!!」
硬くて熱くて巨大な質量に体が勝手に引き裂かれる感覚。
痛いと思ったのに、先程指で解してもらったおかげか、頭が真っ白になるような快楽だけが突き抜けた。
「ん……ぁ……」
気づけば背中が弓なりになり声も抑えられないほど乱れている自分がいた。
「大丈夫……? 痛くないですか?」
あきくんが優しく問いかけるけど答えられずただコクコクとうなずくことしかできない。
「じゃあ……動きますね」
宣言と共に律動が始まった。
パンッパンッと激しくぶつかる音とともに衝撃的な快感が次々襲ってくる。
「や……ん……っ…は……あ゛……ッ!!」
意識が飛びそうになりながらも必死でシーツを握りしめた。
「気持ちいいですか? 愛くん」
問われるたび耳元で肯定すれば余計に興奮が高まっていくようだった。
「んん……っ!」
「ここですか……?」
弱い部分を探り当てられて反射的に嬌声を上げればますます攻め立てられる。
「あっ、あき…っ、きゅん……はあ、はぁ…っ」
シーツに頭を擦りつけながら喘ぐ度に新たな弱点を見つけて攻められていく。
顔だけで振り返れば、待ってたと言わんばかりにキスをされて
絶頂寸前にまで追い詰められて思わず悲鳴みたいな声が出てしまうけれど、止まらない。
「愛くん……甘くて可愛い…っ」
低く掠れた声が耳を掠める。その途端ぞくりと背筋に甘い痺れが走る。
「すごくエッチで可愛いですよ……」
「や…ん…っ、こえ…良すぎ……てっ…やらぁ」
否定しようとしても口からは媚びるような甘い声しか出ない。
「そんなにいいんですね……これ」
今度は優しく打ち付けられて、快感が押し寄せる。
「あうっ、あきぐん…っ…しょれ、しゅき……っ」
「ふふ…可愛い…気持ちよくなってくれてよかったです…」
愛の言葉を囁きながら激しく穿たれていくうちに思考能力は奪われていくばかり。
最後にはほとんど言葉にならず獣のように鳴くしかできなくなった。
それでもあきくんだけはずっと優しく微笑んでくれていて。
少しすると引き抜かれて、あきくんは僕の体を綺麗に拭いてくれると、僕の隣に寝転がって「おいで」と抱きしめてくれた。
「あきくん…っ、あったかくて、優しくて、安心する……」
「僕もですよ…愛くん……」
あきくんの腕の中で僕は満たされた気持ちで眠りについた。
そして翌朝、目を覚ました時に見えたのは優しく微笑んでいるあきくんの姿だった。
昨日の出来事を思い出しながら恥ずかしくなってシーツに潜り込んだままモジモジしていると。
「おはようございます……昨日は甘くて可愛かったですね」と耳元で囁かれて、またドキッとする。
「そうそう、バレンタインデーのお返し、楽しみにしておいて下さいね」
「うん…!お返し…楽しみにしてるね」
昨夜のことはまだ夢みたいで、でも体の芯に残るあきくんの温もりと満たされた疲労感が現実だと教えてくれる。
耳がぴくぴく動いてしまうのが自分でも分かった。
「それでさ……あきくん」
「ん?」
「来年…あきくんとチョコつくるのも楽しみだけど、僕一人でも美味しいチョコ作ってみせるから、楽しみにしててね…!」
意気込むようにそう伝えると、あきくんは優しく目を細め「もちろんですよ、楽しみにしてます」と頷いてくれた。
その大きな手が僕の耳ごと頭を撫でてくれる。
耳の付け根を丁寧に揉まれると、自然と喉の奥からゴロゴロと音が鳴り出した。
「ふふ……やっぱり気持ちいいですか?」
「えへへ…あきくんの撫で方……すごく好き……」
「よかった。俺も愛くんのそういう幸せそうな顔、すごく好きです」
胸がキュッと締め付けられるような温かい気持ちがこみ上げてきた。
あきくんはいつもこうやって僕の不安や不器用さを全部受け入れてくれる。
僕がこの家に来た頃から変わらない優しさだ。
「愛くん…これからもずっと一緒に、幸せに過ごそうね」
その言葉を聞いて、僕は再び胸に飛び込んでしまった。
「うん!約束だよ!」
柔らかい太陽の光がカーテン越しに降り注ぐ寝室で、僕の尻尾は喜びにゆらゆら揺れていた。
窓の外では小鳥たちがさえずっていて、まるで祝福してくれているみたいだった。
過去を思い出して凹んじゃうときもあるけど
ダメダメな僕をいつも笑って可愛がって褒めて、時には叱ってくれる。
そんなあきくんが隣にいてくれるから、きっと大丈夫。
甘いチョコレートみたいにとろけるくらい幸せな毎日を
これからもずっと、ずっと続いていくんだ。
𝐅𝐢𝐧.