コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私
達は今、とある遺跡の中を探索している。
ここには、これまでに見たこともないような貴重な遺物が数多く存在すると言われているのだ。
その話を聞きつけてからというもの、ずっと興奮を抑えきれずにいた。
今回ばかりは院長先生にも内緒にしてきてしまった。バレたらきっと怒られてしまうだろうけど……それでも我慢出来なかった。
「ねーねーナット!見てみて!すごいよこれ!」
薄暗い部屋の中に入ると、そこには見たことのない機械や工具などが散乱していた。どれもこれも初めて見るものばかりで、私の目は輝いていたと思う。
ナナシ(以下ナ)「さあ始まりました『本日の主役』のコーナー」
メルル(以下メ)「わ~いパチパチー♪」
ナ「今回は特別編として、ゲストをお呼びしております。それではご登場願いましょう、我らが主人公、マオ君です!」
マ「よろしくお願いします」
ナ「あれ?いつもみたいに『わーい』とか言わないんですね?」
マ「えっと……今日はそんな気分じゃないっていうか……」
ナ「そうですか……まあ、そういう時もありますよね」
マ「うん……」
ナ「ところでマオ君は、普段どんなものを食べてるんですか?」
マ「えっ!?ど、どんなって言われても……」
ナ「ほらほら~正直に答えないとダメですよぉ♪」
マ「そ、その……ふつーだよ!普通!!」
ナ「へぇ~そうなんですねぇ」ニヤリ マ(うぅ……こいつ絶対分かってて聞いてくるよなぁ)
ナ「じゃあさっきの話に戻りますけど、好きな食べ物はなんですか?」
マ「あっ、それはね!カレーかな!!」
ナ「おお!カレー好きだったんですね!」
マ「うん!!特にビーフシチューが入ったやつが好きなんだ~」
ナ「なるほど、確かに美味しいですもんね」ウンウン マ「あと、ハンバーグも好きだよ!」フンス! ミ「(黙々と食べ続ける)」
エ「…………」モグモグ ラ「…………」モクモク シ「…………」パクパクモキュモキュ ル「…………」ムシャムシャ ト「うん? なんの話?」
エ「えっと、だからその、私の体液とかを飲ませれば」
『!?』←全員驚愕の顔 ル「そしたら私達も人間みたいになれるかもしれないわね!」
ナ「ふぇ??」(ぽけーっ)
ラ「えっと……それはどういうことですか?」
レ「そうよ! そんな事出来るわけがないじゃない!!」
ミ「いや、その方法なら可能じゃぞ」(腕を組みながら言う)
ナ「え、そうなんですか!?」
ミ「うむ。そもそも魂とは肉体を構成する物質であり、同時に霊体でもある。つまり、二つの性質を兼ね備えておるということだ。その二つを併せ持つということはすなわち……」
ミチザネが語り出す。
しかし、途中で遮るようにして、白髪の少年が口を開いた。
「はいそこまで!! それ説明長いんだよ!! しかも分かりにくい!!」
少年は叫ぶように言い放つ。
確かに難しい話ではあるが、分からない程ではないと思うのだが。
しかし、そんな私の疑問は無視され、話は進んでいく。
ミ「あぁん、良いところだったのに」
コ「だからさっき言ったろ? 理解出来ない奴がいるって。そのとおりだよ! こいつら全員イカれてやがる!」
ナ「そんなこと言わずに教えてよー」
マ「えっとね……こうやって……」
コ「わあああぁっ!?」
ク「…………(コクッ)」
シ「あ~ん、待ってよぉ~♪」
(手を繋いで歩く)
レ「ふふん♪」
ラ「ねえ、ちょっとくらいいじゃない?」
ロ「そうですよ、私達だけ仲間外れなんて酷いです」
ガ「なんだよお前等、しつこいぞ!!」
ゾ「まあまあ皆落ち着いて……」
ド「うへぇ……面倒くせえ……」
ル「あははははは!! 楽しいねぇ!!!」
グ「全く騒々しい連中だぜ」
ジ「あなたも同類でしょう」
セ「楽しまなくちゃ損だと思うけどなぁ」
ス「………………」
(遺跡内の一室にて)
ナ「ここは何の部屋なのかしら?」
ハ「本棚とか机があるよ。何かの資料室かな?」
ベ「それにしては変じゃありませんか? 資料にしては不自然すぎるような気がします」
ボ「確かに妙ですね。これだけ大量の書物を隠しておくには、もっと目立たない場所を選ぶと思いますが……」
ソ「隠し扉でもあるんじゃないのかしら? だってこんな場所に……」
ナ『いやぁ、もうそれは試してみたんだけどね』
レ「えっ!? じゃあなんにも無かったんですか?」
ナ『うん、何もなかったよ。だからきっと違うんじゃないかなーって思ってる』
サ「そうよね、さすがにそんな都合の良いものは見つからないわよね」
ハ「でも本当にあったらすごいですよ!」
ナ『確かに! 宝箱とか置いてありそうだもんね!』
ミ「ちょっとあんまり期待しないほうが良いんじゃない?」
ナ『それもそっか。あっ、あれ見て!』
ラ「ん、どうした?」
ナ『ほら、そこの壁の模様だよ。なんか変だと思わない?』
フ「模様……ですか?」
チ「これは……何かの文字でしょうか?」
ラ「ああ、本当だ。文字だな」
サ「なんて書いてあるの?」
ラ「これか? えっと、『汝の進む道を示す者を見出せ』って書いてあるな」
レ「なんだそれ。意味わからんぞ」
ミ「なによその暗号みたいな文章は……」