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田中なす@末
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田中なす@末
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第九章 「黒き剣士」
ギィィィン─!!
火花が散る。
黒ローブの人物は、細い黒い剣一本でrdとkrの攻撃を受け止めていた。
黒ローブの人物「力は悪くない。」
低い声が響く。
黒ローブの人物「だが、まだ甘い。」
ドンッ!!
強烈な衝撃波が放たれ、rdとkrは同時に後ろへ飛ばされた。
rd「ッ…!」
kr「くッ…。」
二人は床を滑りながら体勢を立て直す。
pe「先輩!」
pe「krさん!」
peが二人のもとへ駆け寄る。
pe「大丈夫ですか!?」
rd「ああ。」
kr「問題ない。」
二人はほぼ同時に答えた。
rd「…やっぱり強いな。」
rdが静かにつぶやく。
kr「認める。」
krも視線を敵から外さない。
kr「今まで戦った相手とは違う。」
その言葉を聞いた黒ローブの人物は、小さく笑う。
黒ローブの人物「その程度で驚くとは。」
3人「…。」
黒ローブの人物「封印を守る者なら、もっと強くなければ困る。」
pe「封印を守る者?」
peが首をかしげる。
rd「どういう意味だ!」
しかし黒ローブの人物は答えない。
kr「来るぞ。」
krが小さく言った。
次の瞬間。
黒い剣が一閃する。
rd「速い!」
rdが剣で受け止める。
キィィン!!
その隙を狙って黒い霧がpeへ迫る。
kr「pe!」
kr「《ウォーター・シールド》。」
シャァァッ!!
透明な水の壁がpeの前に現れ、黒い霧を受け止めた。
pe「krさん!」
kr「下がってろ。」
いつも通り落ち着いた声。
その横でrdが少し笑う。
rd「…助かった。」
kr「礼なら後で。」
短いやり取り。
だけど、その呼吸はぴったりだった。
rd「今度はこっちだ。」
rdが剣を構える。
rd「kr。」
kr「分かってる。」
言葉はそれだけ。
二人は左右へ散開した。
rd「《蒼刃》!」
kr「《水影》!」
青い斬撃と水の刃が同時に放たれる。
黒ローブの人物は後ろへ跳ぶ。
黒ローブの人物「悪くない。」
着地した瞬間だった。
pe「今です!」
peの声が響く。
pe「《ライト・プリズン》!」
何本もの光の柱が地面から伸び、黒ローブの人物を囲む。
pe「…!」
初めて敵の表情が変わる。
pe「動きが止まった!」
pe「今なら!」
rdとkrは同時に地面を蹴る。
rd&kr「「はぁッ!!」」
剣と刀が交差する。
だが、その瞬間。
パリンッ。
pe「え…?」
光の柱が砕けた。
pe「何!?」
黒ローブの人物は片手を上げていた。
黒ローブの人物「光魔法…面白い。」
その手から黒い稲妻が走る。
ドォォォン!!
爆発が起こり、三人は吹き飛ばされた。
pe「うっ…!」
peは床へ転がる。
視界がぼやける。
pe(立たなきゃ…。)
pe(でも…。)
その時だった。
kr「pe。」
聞き慣れた声がした。
pe「krさん…?」
手が差し伸べられる。
kr「まだ終わってない。」
pe「…はい!」
その手をつかみ、立ち上がる。
少し離れた場所では、rdも剣を支えに立ち上がっていた。
rd「二人とも。」
息を整えながら笑う。
rd「次は俺も本気で行く。」
kr「…珍しいな。」
krが少しだけ口元を上げる。
kr「お前がそんなこと言うなんて。」
rd「今日の相手は特別だからな。」
その様子を見た黒ローブの人物は、なぜか静かに笑った。
黒ローブの人物「…なるほど。」
3人「?」
黒ローブの人物「やはり、お前たちは─。」
その言葉の続きを言おうとした、その時。
ゴォォォォン!!
学園中に鐘の音が鳴り響く。
先生「緊急事態!」
先生たちの声が聞こえる。
黒ローブの人物は窓の外を見て、小さく息をついた。
黒ローブの人物「今日はここまでか。」
rd「逃がすか!」
rdが駆け出す。
しかし。
ブワッ!!
黒い霧が一気に広がり、敵の姿は消えてしまった。
静まり返る図書館。
床には、一枚の黒い羽だけが残されていた。
pe「逃げられた…。」
peが悔しそうにつぶやく。
krはその羽を拾い上げる。
kr「…これは。」
rd「何か知ってるのか?」
rdが尋ねる。
krは少しだけ考え、
「いや。」
そう答えながらも、その表情はどこか引っかかるものがあるようだった。
黒い羽を見つめる瞳には、ほんのわずかな動揺が映っていた─。
─第十章「黒羽の記憶」へ続く。