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揺れる信頼─2人の視点
Nakamuは自室で、スマイルが残したメッセージを何度も読み返していた。
「ごめん……どうしたらいいかわからなかった」
画面の向こうに笑顔を見せていた彼が、実は抱えていた不安や葛藤を知らなかった自分を責める。
「俺も、もっと気づければ……」
気まずい沈黙が続く休止期間。配信活動は止まり、ファンからの心配の声だけが届く。
仲間の間にできた溝は、思った以上に深かった。
一方、きりやんは別の場所で頭を抱えていた。
スマイルの気持ちを聞くことはできた。けれど、Nakamuに話すタイミングを逃し、結局何も伝えられなかったことが胸に刺さる。
「こんなことになるなんて……」
二人はそれぞれの思いに押しつぶされそうになりながらも、スマイルを中心にしたチームの未来を考えずにはいられなかった。
Nakamuはスマイルの笑顔を思い出す。
きりやんも、楽しかった配信の記憶を反芻する。
「どうにかしなきゃ……」
心の奥底で、二人は同じ結論にたどり着いていた。
傷つけ合った仲間たちを、もう一度つなげるために。