あすたくん、出ないな…_僕たち3人は、音信不通のあすたくんの家に来ています。
だけど、インターホンを押しても出てくれない。車はあるのに__
「まさか、…」
嫌な想像が頭を巡った。
「あすたくんも、…?」
「いやじおる、違う」
即答で否定したのはうたくんだった。
「あすたはそろもんの事誰よりも考えてただろ。そのあすたが、そろもんの1番悲しむ結末がわからないわけが無い。きっと、立ち直ろうと頑張ってるよ」
うたくんの言葉には説得力があって、僕たちを安心させてくれた。
「そう、だよな…」
はるてぃーの瞳にも、少しずつ光が戻ってきた、気がする。
「俺らは、5人でメメントリだよ…」
はるてぃーは目を細くして、オレンジ色の空を見上げた。
そろもんくん…
僕とそろもんくんは、同期だった。
入った時期もほぼ一緒で…まぁ遅刻とか、下ネタは多かったけど…すごくいい人だった。
僕が気を遣わないように、過ごしやすいように色々考えてくれていたのも僕は知ってる。
周りを見てないように見えるけど、本当は誰よりも周りを見ている…本当にいい人だ。
(そろもんくん、…)
もう、この事は忘れたい…
けど、そんなことはできない。
「…帰ろうか。出る気配ないね。」
そうして僕たちは、あすたくんに会うのを諦めて帰ったのでした。
それからまた、数週間。
撮影もろくに出来ずに、撮り溜めていたストック動画たちを投稿するだけだった。
だがメメリスたちが、メンバーの不調に気づかない訳もなく、心配の声が多く上がった。
確かに、後援会もほったからしだし。
もう、メメントリは終わってしまうのだろうか。
そろもんが居なくなったメメントリは、もう終わりなのだろうか。
そうして全てを受け入れようとした僕たちには、ひとつの奇跡が降りかかった。
next……?
♡3000↑
コメント
6件
奇跡ってなに?!奇跡って何!?3000しときました
nextに「…?」がついてるの意味深… こっから立ち直せるのかめっちゃ楽しみ! 本当にこんな事があったら、やっぱメメリスは気づくよね! みんな感が鋭いし( ˙꒳˙ ) 一日で3000は厳しいかもだけどとりあえず沢山押すぜ!!