テラーノベル
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治安の良かった数ヶ月前。私は一人で買い物に出かけた。
人が行き交う中、私は近くの八百屋で買い物をする。よくこの店には通っているので、常連になりつつある。そのためお店の人にも顔を知られている。
「(なまえ)ちゃんじゃないか、いつものだろ?」
「はい。いつもありがとうございます」
「それにしてもしっかりしてるな。一人で家事もしてるんだろ?偉いな」
「はい……」
そう言われて気分が悪くなってしまった。なぜなら母親は連続殺人犯に殺されたから。だから自分のことは自分でしないといけない。
父と母は私が一歳の時に喧嘩して離婚した。女手で育てられた私だったが、5歳になったばかりの頃。唯一の家族である母が殺された。
首をごっそりと切られていて、そこから赤黒い血が流れている。そこには痩せ型の男の人が立っていた。
顔は見えなかったが、血付きのナイフを握りしめている手の節に痣のようなものが見えた。
何が起きたのか分からずその場に立ちつくしていたら、男の人がのっぺりとした声で話し出す。
「見られたか……」
八百屋のおじさんから野菜をもらうと、いろいろなお店にも周り家へ帰る。今日はカレーを作る予定だ。
家にあるアパートの共有ポストを覗くと、一枚の黒い封筒が入っていた。その封筒を掴む。
そこにはこう書かれている。
「EXP.021
死者よ
世界の終わりを見てしまったものよ
蘇って殺せ
お前の呪いで全てを焼き尽くせ」
「何かしら?この封筒……」
私はそれを掴んで家に持って行き、部屋に入ってカバンに入れた。もしかすると、大事な封筒かもしれないから身につけておくことにした。
この封筒が悲劇の始まりとは知らずに。
コメント
1件
うわあ、第2話で一気にホラー味が増しましたね……! 冒頭の、のどかな日常シーンから一転して、お母さんを♡♡♡れた過去が入ってくる流れがもう、心臓にずしんと来ました。あの「のっぺりとした声」と「血付きのナイフ」の描写、すごく生々しくてぞっとしました。最後の黒い封筒の文言「死者よ」「蘇って♡♡♡」も不気味で、これは確かに「悲劇の始まり」って感じ……続きが気になりすぎます!