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🧣「ただいま〜…」
🐦⬛「おかえり!メガネく
ばたぁぁぁぁぁぁんんん
🧣「…家、あってる…よな」
現在20:47。仕事をパパッと片付け、いつもより早く帰って来れた飯綱だったが、ドアを
あけた瞬間何やら見慣れた害鳥がいた。まず初めに家を間違えたと思い表札を確認したが、家は間違っていない
🐦⬛「どったの?早くはいんなよ。君の家でしょ?」
🧣「…確かに俺の家で間違いないな…」
🐦⬛「え?」
飯綱は、速攻で蘭丸を家の外へ引きづり出し、壁に蘭丸を押し付ける。自身は蘭丸の胸ぐらを掴み上げ、鎌を突き出す
🧣「だったらなんでお前はここにいるんだ?あ゛?」
蘭丸の性格的に、こういう家への突撃は主に学園長宅なはず。なぜ自分の家にいるのか。こんな悪影響の塊みたいなのが我が家に入れたくはない
🐦⬛「い、荊棘…」
🧣「俺の妻を呼び捨てでよぶたぁいい度胸だな、え?言い残す言葉はそれでいいな?」
あまつさえ愛してやまない妻を呼び捨てる始末。頭の血管が数本切れたような気もするが、家の前で殺すわけにはいかない。とりあえず適当なとこまで引っ張ってって意識を刈り取り次第粗大ゴミ回収センターに捨ててくればいい
🐦⬛「え、ちょ、どこ行くの!?」
🧣「ゴミはゴミ箱へって言うだろーが…」
🐦⬛「いや、僕ゴミじゃなくて蘭ちゃん…」
🧣「社会的なゴミだろ」
🐦⬛「あっちゃん孫にどんな教育したのよーーー?!!!」
🌹「い、飯綱くん!!」
🧣「荊棘ちゃん」
🐦⬛「荊棘〜〜〜」
🌹「中はいろ。そこで全部話すね」
ひきづって行こうとした矢先、荊棘によってそれは阻止された。どうやら口ぶりから荊棘は蘭丸のことを容認していることは分かった
🧣「情けねえな、あんた。学園長みてぇ」
🐦⬛「あっちゃんと比べないでよ〜…」
荊棘曰く、蘭丸は捨てられたそうだ。というのも、またも生活費をパチンコに溶かし、隊の奴らに見放され、学園長にも見限られたかのように崖から落とされた。下は川だった。蘭丸は泳げないため焦ったが、学園長は浮き輪はくれた。浮き輪でぷかぷか浮き、彷徨っていると、どんどん流されていく。どうしようもなく困り果てていると、川に浮き輪で浮いている蘭丸を助けたのが荊棘だそうだ。事情をきき、自業自得だと思いつつ放置もかわいそうなので1日だけ面倒を見ることにしたそうだ。今の今まで、子供達のRPGごっこに付き合ってくれてはいたらしい。おかげで子供はぐっすりだ
🌹「ごめんな、連絡すればよかったんやけど…」
🧣「いいよ。理由はわかったから」
🐦⬛「…肩身狭い…」
🧣「…すいませんね。こっちも早とちりで色々…」
🐦⬛「メガネくん…!」
🌹「せっかくやから、飯綱くん、お酒飲む?」
🧣「じゃあ、一本だけ」
🌹「ん。まっとって」
荊棘が席を立つと、蘭丸は教え子の後ろ姿に感慨深いものを感じた。まだ蘭丸が真面目に先生をしていた頃、荊棘は生徒だった。物静かで、冷静。こんな明るい感じではなかった。それが羅刹家の騒動から荊棘は変わった。メガネくんと出会って、前をむいて歩くようになった。道満がなんだかんだ教職というものを好いている理由がわかる気がする
🧣「…おい」
🐦⬛「いやいや。人の奥さんに…まして自分の生徒に手は出さないよ」
🧣「出したら殺す」
🐦⬛「うん…」
🧣「…んだよ」
🐦⬛「いや…こういうのもたまにはいいな〜って」
🧣「…」
🐦⬛「ま、僕は生涯現役で行くからね!」
🧣「やめろよ…」
🐦⬛「だって、せっかくならスリルを味わいたいじゃない?」
🧣「スリルを味わいたいがために命かけますかね、普通」
🐦⬛「メガネくんも命かけてんじゃん…」
飯綱は、何度壁にめり込まれようと、校舎を壊すし、オッサンと呼ぶ。自分から道満の琴線に触れに行くあたり二人は似たもの同士といえなくもないだろう
🌹「先生も、一本だけですよ〜」
🐦⬛「わぁ〜!ありがとっ」
なんの躊躇もなくビールを受け取り即座に飲み始める蘭丸。なんとなく仲良くできそうだなと思った
プルルルっっっっっっ
🎭「…いつまで電話なってんだ…」
どこからともなくなり続ける呼び出し音。かれこれ5分以上なっている。流石にうるさいので、音の発信源を突き止めることにした
🎭「誰の…って飯綱か…は?」
音の発信源は飯綱のスマホで。そしてそこには『蘭ちゃん』の文字。飯綱と面識があり、蘭ちゃんなどという野郎に一人だけ心当たりがある
🎭「はい」
🐦⬛『あれ?メガネくんのスマホだよね?なんであっちゃん??』
🎭「こっちのセリフです。…なぜ、飯綱くんのスマホに貴方の連絡先が?」
🐦⬛『交換したんだよ♡』
🎭「…は?」
そこまで仲が良かっただろうか。一応、コイツのせいで酷い目に遭っているのに
🐦⬛『わ〜やきもち〜?メガネくん、うちの団のグループラインにも入ってるんだよ?』
🎭「あのガキ…」
🐦⬛『やべっっっ』
そういうと、電話は切られた。即刻蘭丸の連絡先を消去しようと思ったが、飯綱に一応事情を聞いてやることにしよう。事情によっては〆る。自分の連絡先にいつのまにか追加されている人物の名前に飯綱が気づくまであと30分