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第39話 似たもの兄弟
再び深い眠りに落ちた理世の部屋を出て、ジェイドはある場所に向かった。
執務中だったラズワルドは、手を止めてジェイドを部屋に通した。
「リセは、目を覚ましたのか」
「一度目を覚ましましたが、今また眠ったところです」
「そうか」
「彼女にとって、この世界は異世界……慣れない環境で、精神的に疲れたのかもしれません」
当然、ジェイドは理世が倒れた理由をわかっていた。
医者の診断では「過労」だったが、それは「精神的なもの」ではなく、魔力の過剰使用による「肉体的なもの」だ。
それでも、理世を「何の力も持たない異世界人」のままにするには、こう言うしかなかった。
「その報告に来たのか」
「それともう一つ……明日以降の土砂撤去作業について、兄上にお願いがあってきました」
「お願い?」
「ここ数日の〈時空魔法〉の使用で、私もそれなりに疲労が蓄積しているよう**************
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