最悪保存忘れた
『きゅ、球技大会…?』
久しぶりの学校は、地獄だった
「嫌がっても、あるんだよ 」
休もう
「え、全員?」
「何か他にあると?」
「なー作戦会議しようぜ」
「でも、どうせ6時間目に分けるだろ」
「いんや!俺っちが言いたいのは…席替えしようってことだ!!」
『席替え?!』
「俺っち兄者の隣あきた」
「むしろ、仲を深めるべきだろう」
「まだ一カ月しかたってない」
「ノリ悪いな〜…レナトス!!お前はわかるだろ?!」
いきなり話がとんできた
「なんでだよ。てか俺お前と交流ないよ?」
「れなっちも、恋人の隣のがよくない?!」
「れなっちて…」
いや席替えくじ引きだろ…
「ん〜いいかな…」
「え?その程度の愛ってこと?!」
「別に…家帰ってからじゃねーとイチャイチャさせてk…「ぱぁぁぁぁん」」
オーター…全力でビンタしないでよ…あ、床ひんやりしてて気持ちいい
「貴方は本当にソレしか脳がないんですか…?」
「いや…んなことねえよ…」
お前に対してしかエッチなことなんざ考えねえよ、とでも返そうと思ったが、今度は床に埋まるくらいじゃすまなくなる
「ひどい!れなっちならわかると思ったのに!」
「ただま…面白いんじゃねーの?」
「嘘でしょう」
レインにすんごい睨まれる
「え?いや??」
「どれだけ確率が低くても、こんな低俗なやつの隣はごめんだし、フィンを近づけるわけにはいかない」
「兄様…」
レイン。クラスメイトだぜ、お前のいう低俗なやつは
「ちぇー真面目くんのケチー」
「黙れゴミ野郎」
どっかで聞いたなー
「などと思ってないだろうな」
「げっっっ…まあ、事実吐いて捨てたじゃん(社会的に)」
「…」
「(一般人と犯罪者として)仕分けたし、(ゴミが無くなったんだ)文句でねえよ」
「貴方時々物騒なこと考えますよね…」
流石俺の恋人。カッコの中も理解していらっしゃる
「席替えかい?日誌も一周回ったことだし、早く決まったらやろうか」
思ったより柔軟な思考を持っていた
「では、学級委員。進めておいてくれ」
「さて、球技はバレー、バスケ、サッカー。この三つです」
「一競技あたり8人だ!」
「なあ、ライオ」
「どうした、レナトス」
「サッカー、11人じゃね?」
「…確かに」
嘘だろ…しっかりしてくれ学級委員長
「どういうことだ、カルド」
「…サッカーは、ハーフコート…つまり、通常の2分の1の広さのコートになっています。そして、前後半合わせて50分です。人数は5人。なので、8人で大丈夫です」
「おお〜だそうだ!」
大丈夫か、委員長
「あ」
「どうした、オーター?」
珍しい。オーターは意見は必ず最後に言う。カルドの説明でサッカーに関しては十分な気がするが…
「すみません。個人的なことなので気にしないでください」
「そう言われると気になりますな」
「マッシュくん?!」
強えな、お前。本当に
「…部活、入部してない」
「あ」
やっべ。ここの高校文武両道だから一年は原則全員部活動加入…!忘れてた…
「ああ…後で先生に聞くか?」
「…自分でやります。中断してすみませんでした」
「いや。連絡すべきだったな。すまない、オーター」
こういうところは男前である。見習っておいて損はないだろう
「さて?どう決めようか」
「その3つの部活に入っている場合、どうなりますか?」
「え」
「俺っちと…ああ、ソフィナちゃん、バレー部なのね?だから、バレーやった方がいい?」
「…そう言うことです」
へーバレーか…バレー…うん。お前、俺のこと本の角でよく殴りかかってきたっけな。才能あると思うよ
「特にないので、入部している部活じゃなくていいですよ」
「じゃ、俺っちバレー〜!」
やるんかい
デリザスタを皮切りに、三つの部活の入部者は、そのままその競技を選択した
「決まってないのが
レイン、アギト(生物部)ツララと、エピデム(科学部)。マカロン、ラブさん、レモンさん(吹奏楽部)に、ワース、アベル(弓道)、僕とアビス(剣道部)。あと、レナトスとオーター(無所属)だね」
運動部おおいなこのクラス…ま、そっか…
「ふむ…今の13人は3分の間で考えてくれ」
サッカー 痛い バレー 腕折れる バスケ 危ない
「…1番安全なのって、なに?」
「貴方ね…」
「違うんだって!…お前、大丈夫か?」
「…」
「ねえ、黙らないでくれよ!怖い!!!」
「…貴方は、決めたんですか?」
「バレー」
「え…」
「なんかできそう」
「…」
「…バレーに、しましょうかね」
「いや、腕折れんぞ?!」
「レナトス」
「はい」
あ、真面目なやつだ
「私も男です問題ありません」
「…n「バァァァン」」
読まれた…
「大丈夫かい?wwww 」
「うるせー…」
こいつ絶対心配してねえ…
「オーター。俺が悪かった」
「…謝るとこありました?先の発言以外で」
「えーそのことにつきましては大変申し訳なく思っております誠に申し訳ありませんでした」
「レナトス…」
ライオ…俺、覚えたくもない敬語での謝罪覚えたんだぜ…?それに、別に仲が悪いわけでも、DV
されてるわけでもないんだ。ただ、下手すればオーターに接触禁止令を出されてしまう。それは避けたいんだよ…
「さて、では各々、全力で競技に挑んでください」
結果は、
・バレー デリザスタ ソフィナ レナトス オーター
マカロン カルパッチョ ツララ ドゥウム
・サッカー ライオ ファーミン ドミナ エピデム
マッシュ ワース アビス アベル
・バスケ ドット ランス フィン レイン
アギト レイン カルド ラブ
「よし!では」
「席替えだー!」
そんな話だったな…
「じゃ、とりあえずくじできめよう」
・結果
ライオ ファーミン ツララ カルド
ソフィナ フィン ラブ アギト
レイン デリザスタ アベル マカロン
ドゥウム オーター レナトス ドミナ
ドット マッシュ レモン カルパッチョ
ランス ワース エピデム アビス
割と奇跡的な席だと思う
「テメエ…」
「やーよろしくねー真面目くん」
「〜!パルチザン!!、」
レイン。パルチザンと称してえんぴつ投げんのやめろ。危ないから。数本、俺に当たってるから
「ウケ〜wwwwww真面目くん子供くさ〜」
煽んな、デリザスタ
「っラージパルチザン!!」
「うおっっ危ねええ!、」
ラージパルチザン🟰定規
「レイン!やめてくれって!!!」
結局、やめてくんなかった。しかも、よろしくなってドミナにいったら、なんて帰ってきたと思う?誰、お前。いや、ひどくね?…あと、オーターから殺気が発せられていた。恐らく、アレックス。まあ、目の敵だろう。ゴミを捨てた次はこいつだろう。…俺、生きてるかな
「ただいま〜」
「…ただいま、もどりました」
「おそかったな」
「テメエがはええんだよ」
まあ、寄り道したりしたし。職員室で説明を受けてたのもある
「どうする?風呂、入ってくるか? 」
「…飯は? 」
「4、5分あればできる」
「…オーター飯先でいい?」
「私は構いませんが」
「お、兄貴。レナトスさんも。お帰りなさい」
「おう」
『いただきます』
「…あの、タナ…お父さん」
「ん?」
「その…部活を、ですね?決めかねていて…」
「部活?」
「はい…」
なーんか嫌な予感すんだけど…
「親父、部活入ってた?」
よく聞いてくれた、ワース
「ああ。…なに、はいったっけ」
「え?」
ほらみろ
「幽霊部員してたのか?」
「…?はいってたっけかな…」
ダメだ。もう、認知症が始まってんだ…そりゃ、神様として長く生きてたもんな…仕方ない。デイサービスの人には悪いがコレを介護してもらわなければ
「介護してくれんのか」
「へ?!」
「おおかた其方が考えていたのはそう言うことだろう?違うか?」
「…」
オーターといいコイツといい…なんでわかるんだ…?
「で、部活だったな。…ワースは、パソコン、だったよな?」
「まあ…」
「折いって相談なんだが、」
そういうと、親父は部屋に消えた。そして
「これ、 直せたりは」
「すみません無理です」
「そうか…」
いや、なにがあったんだよ、そのパソコンに
「ふむ…運動は体にいいぞ」
「はぁ」
「体力つけとけ。こやつは無駄に体力があるからな」
「クソジジイ!!!!!!!!!!!」
「知ってます」
「オーター?!?!?!?!?!?!」
「ただ、種類が多くて…」
「あー…其方はどうするんだ?」
「まだ決めてねー」
「サッカーやらバスケでもやったらどうだ?その無駄におおい体力を使って」
「…」
こいつ…なんなんだマジで
「…しかしそれだと孫が見れんのか」
「「「は?」」」
「?疲れて帰ってくるにだから、情事に及ぶ体力も流石に残っとr「黙ってろ!」」
「ふふん」
「?!」
「何度貴様に埋められてきたと思っている?慣れたわ!」
慣れんなよ…
「大体、孫なんざ頑張ってもできねーよ」
「できるが?」
「…私、男、ですよ…?」
「知っておる」
「???」
「…?」
わかる。俺もそう思う
「まあ、そういうご都合主義の世界だ」
クソ喰らえ
「そんな細かいことは気にするな。大体、其方らは我の親を知っとるのか?」
『…?』
「だろう」
いや、どことどこでそうなった
「ま、細かいことは気にするな。子が欲しければ遠慮なく作れ」
こいつ…!
「…」
「え…と、その…」
『…』
「なんか気まずくなったが大丈夫か?」
「テメエが原因だわ!!!!!」
「いつ我が原因をつくった?」
2、3分前だな
「…!オーター、弓道、なんてどうだ?」
「…弓道?」
「ないか?」
「あったよな?」
「そうなんですか」
「え、いかなかった?」
「残ってた部活でしょうか」
「あ〜…ただ、あるよ」
「しかしなんでわざわざ弓道なんですか?」
「なんとなく似合いそうだった」
ああ。こいつ、俺の親だ
「…その、費用…?」
「ん?」
「いや…調べたんですけど…その、大分高いですよ…?」
「金なら十分にある。気にするな」
『(カッケェ…)』
「やるのか?」
「…はい」
「わかった。まあ、道具とかのメーカーなんかに着いては、先輩どもにアドバイス貰え」
「はい」
「レナトス 」
「…また変なこと言わねえだろうな…?」
「孫4、5人くらいなら全然余裕くらいの貯金はあるからな。気にしなくていいぞ」
「…」
「其方、我とこうして話す分には殴らんな」
「…特に理由はねえよ」
「そうか…ちなみに、1人目はいつ頃になりそうなんだ?」
「気が早ぇよ。まだシたことねえよ」
「そうか…夏休み、出張入れるから、思う存分楽しんでおけ」
「テメエ、そんな入れて大丈夫か?」
「孫と息子たちのためだ。問題ない」
「孫て…」
「其方が覚えてるかは知らんが…昔よく遊んだだろう」
懐かしいな…夜寂しくて泣いてた時も、出てきてくれた。オーターに告白しようか悩んでた時も、背中を押してくれた。なんだかんだ第二の親のようだ
「話したの間違いだろ」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!