テラーノベル
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書き方が少し変わりました。
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第51話
私はロルフさんとあの人が連れて行かれた後、レーナさんと二人で話した。
「ビタリは、昔からずっと自分を責めるというか、無理をし過ぎで……だから私は見張り役って事なんです」
二人は姉弟で、さっきの人はルミナの長を幼い頃に受け継いだビタリさんと言うらしい。
その責任感に耐えられなくて、責めてしまうらしい。父親は大暴風の時に巻き込まれて、母親は病気で逝ってしまったから両親がいないらしい。
私もいないけど、寂しさが違うのだろう。私には、沢山、働いている人や、姫だったのなら、付属騎士もいたのだろうし……というか、私のお父様は、封印する前……分からないな。もしかしたら、一緒にいたのかもしれないし……
でも、怖いな……それを思い出すなんて……
「そうなんですね……レーナさんは寂しくないのですか?」
「それは、とっても寂しいですよ。でも、寂しいって言ったら情けないですよ……」
「あの、昔の私はどんな風にみえましたか? 覚えてる範囲でいいので……」
レーナさんは私の手を握ってから「察しが良くて、正義感が強くて、何より優しくて、気遣いがとても上手だった。でも、無理してるのを、悟られないように必死だったように見えたのが、少し覚えてる」と唇を噛みながら私の瞳を見つめた。
そんな人だったんだ……
無理してた……でも、何となく
「でも、張り詰めてるって感じが無い今の方が私は好きですよ」
「え? そんな気が緩んでいたのですか?」
「いやいや、前が張り詰めすぎてただけだと思いますよ。それに、大仕事を果たしたんです。もっと柔らかくなっても誰も文句は言いません」
……レーナさん。私は私が分からないから、生き方がまだ分かってないだけ。
「姫様も自分のペースで動いてくださいね。ロルフさんも、ビタリも、無理をして倒れる事があったので」
「そうなのですね。ありがとうございます」
レーナさんは私が微笑むと応えるように微笑み返してくれた。
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「一体、何をっ……」
そう言ってベッドの上にビタリを寝かした。
「多分、これで治ると思うんだよね……直球に言うね。黒いモヤ――大災厄の一部が体内に有るんだと思う」
「じゃあ、それを今から消すんですか?」
「うん。少し楽にしてて」
僕はそう言うと集中する時の呼吸に変えた。
石を使って上手くやったら、黒いモヤは消えていった。
「凄い。治らなかったのに……ロルフさんって使えたんですか?」
「大災厄を倒してからから使えるように……前も、光と黒いモヤをみるまではできるんだけどね……」
うん。何だか急に強くなったというか、黒いモヤまでは見えたんだよ。
「黒いモヤって何ですか?」
「え? 大災厄が毎度のように持ってくる黒いモヤだけど、お母さんが書き残したメモに、光と闇は光の力が目覚めないと見えないって書いてあったんだ」
「そうなんですね。それで、その怪我って……」
あ……バレた……
ビタリに隠し事はできないけど、こんなに……ちょっとした怪我なのに……
「大丈夫。掠り傷だから。ビタリもお大事にね。また再発するかもしれないから」
僕がドアノブに手をかけた時、ビタリが僕の小さい背中に話しかけた。
「掠り傷って……ロルフさんはソフィーさんを見つけたいですよね。なら、再開した時くらい無傷の方がソフィーさんもホッとす……」
「でも! 守れなかったやつは、そんな事望んだら失望されるだけ! だから、僕はせめての償いをしたい……これも、僕の我儘だけど……」
僕は唇を噛みながら部屋を出た。
それから宿屋で一晩過ごした。全然、眠れなかった。
ビタリには酷い事を言ってしまったし、二人の話も聞いてしまったし、何だか僕にも起こる気がする。ずっとある、この嫌な予感は僕も……
僕たちは族の目撃情報があったので、山に逃げていた。
「昨晩から元気がありませんが、大丈夫ですか?」
「はい。少し嫌な予感が過ぎりましたが、気の所為立ったようです」
あ、レーナに話されたら詰む。絶対、『ロルフさんの勘は絶対なのに……おかしいよ』って……
でも、今さら……どうしよう……
「今、話す事ではないと思うのですが、昔の記憶を思い出したんです」
え? 今なんて?
「その日は、一人で泣いていました。力が目覚めなくて……名前や顔は思い出せませんが、私の大切な人の妹が光の力の持ち主で、任せっきりになっていたんです」
僕は、そこまで聞いたらいつの日か何となく分かった。
ソフィーがいなくなってから五ヶ月くらいが経った日の夜。
「私は、大切な人も、その人の妹も傷ついてるのに、役目を果たせなくて……大切な人にも失望されてる気がしたのです」
そんな事は無い!
そう言いたかった。でも、口に出せばアニカが傷つく。
「その大切な人は、私の護衛騎士でした。顔も名前も思い出せません。だけど、優しくて、強くて、どこまでも手を伸ばしても届かないんです。ロルフさんに似ているなって……でも、思い出せ無いから歯がかゆくて……」
そこまでアニカが言うと、族お手製の毒が仕込まれた矢がアニカの喉仏にめがけて飛んできた。
#異世界
眠狂四郎
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#死ネタ、流血表現、暴力表現
コメント
1件
うわ、第52話、めっちゃ重い展開でしたね……。ロルフくんの「守れなかった奴は失望されるだけ」って台詞、グッときました。彼なりにソフィーさんへの罪悪感と向き合ってるんだなって。それに、アニカが昔の記憶を思い出し始めたのも気になる……「護衛騎士」って、もしかしてロルフくんのこと?最後の矢、めっちゃ怖いところで終わった!続きが気になります!