コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
もう 12 月。
忘れかけていた 。危ない 、
その前に 、自己紹介がてら俺の話をしよう 。
俺のなにかが変わってしまったのは
そう 、一ヶ月前 ____
____ 病院 ____ ( 11月頃 )
「 ██ さんの寿命は___ 」
「 そんなっ ・・・ 」
「 どうにかならないんですか!先生! 」
「 残念ながら・・・あとは本人次第かと 」
なーんて 、まるでドラマみたいな会話が聞こえてきた 。誰かまた死ぬんだ。俺はただ 、町の少し大きい病院の 、病棟の 、廊下を 、ひとりで歩いていただけ 。見知らぬ人の死に悲しむ情など親の腹のなかに置いてきた 。
でもなにか引っかかる 。ドアの向こうの彼 、もしくは彼女が 、死ぬことになにか引っかかる 。こんなことは今までなかった 。
「 はぁ … 」
病院の屋上 。あまり来るのは勧められていないが清々しくて気持ちが良い 。俺が唯一安心できる場所 、とまでは行かないがお気に入りの場所である。
病院のなかのムワッとした空気から一転 、秋のパリッとした風が 、俺の髪をかきあげた 。
叔父さんが此処で医者をしている 。まぁまぁ偉い人らしい 。微塵も興味は無いけど 。
俺は両親がいない 。
親父が事故で死んで 、母さんがその後狂ったように遊びだした 。人って怖い 。依存先が無くなると壊れる 。母さんは依存体質だったらしい 。そんなのは今どうでもいい 。
もともとデキ婚だったらしく 、俺は望まれない人間だった 。
小学校は頑張って行った 。祖父母から受け継いだ人並み外れた頭の回転力でなんなく過ごせた 。先生も何故か俺に同情し特別扱いしやがった 。
両親がアホだと同情されなければならないのか 。
齢7歳で学んだことがこれだった 。
一応 、人並みに運動が出来て 、人並み以上に勉学に励んでいたから虐められることは更々無かった
ただ 、中学校では上手くいかないらしい 。
思春期の獣どもの集まり 。
生憎女子からの支持が厚かった俺はまんまと標的に 。
クールでカッコイイらしい 。そーゆー純粋めいたことは俺の薄汚れた心の中を覗いてから言って欲しいもんだ 。
「 あの 、隣失礼します ・・・ 」
可愛らしい女の子が 、俺の隣にたった。
パジャマだ 。
「 別に 、 ご自由に 」
外見てただけだし 、俺の場所じゃねーし 。なんで失礼します とか言うんだよ 。
俺には分かんねえ 。
「 どうも 」
鈴のような声色にふわふわとした髪を持つ彼女はそう言い空を軽く見上げた 。
それにつられ俺も 、見上げてしまった 。
嫌いな青色 、嫌いな自然 、隣には 、嫌いな人間
彼女のことが嫌いじゃなくて 、人間が嫌い 。
俺も人間なのにね 。
「 綺麗ですよね 、空 」
「 え ? 嗚呼 、まぁ 」
「 浮かない顔してますけど 、何かあったんですか … って 、すみません ! 話しかけちゃって 、家族とお医者様以外に会うの久々で … 」
「 否 、大丈夫ですよ 。お気になさらず 」
話してないと生きてけない人種なのかな 。俺は話したくねえのに 。