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今回、乱敦含まれます。
地雷の方は入水でもしててください。
スタート。
「はぁーあ……疲れた……」
「太宰さん、珍しく真面目でしたね」
「……最近当たり強くなったね敦くん……」
「そうですか?」
「そうだよ……まぁ、今日、真面目にしたのは」
「君に褒めてもらう為かな?」
「……意外……」
酷い!!と太宰さんが叫んだ。
「ふふっ……まぁでも、」
「ちゃんと頑張っていたので、褒めてあげます」
「やったー!」
「じゃあ、失礼します」
敦くんは、そう云い、
すくっ、と背伸びをした。
そして、小さく白い手を私の頭に乗せ、
ふわりと頭を撫でた。
「!」
「えっ、と……何時も撫でられてる時、」
「気持ちが善いので……」
「〜〜っ!」
「あ〜ん可愛い!流石私の敦くん!」
「わぁっ!抱き着かないで下さい!」
「わぁお、ラブラブだね」
敦くんとは違う、高い声が聞こえた。
其方に目をやると、
糸目の小さな少年、否、青年がいた。
「ら、らら乱歩、さん!?」
「ありゃ……」
「太宰、あそこに包帯のバーゲンセールあるよ」
「え!本当ですか!?」
「ほら」
「やったぁ〜!敦くん、待っててね!」
「へぁ!?」
心の底から悦びながら走りに行った彼を見て、
咄嗟に追いかけようとしたら、
乱歩さんに手を掴まれ止められた。
「ダァメ」
「へっ、でも……」
「僕だって、少しくらい、」
占領してもいいでしょ?
「はぇ……?」
「一寸此方来て」
其の儘手を引かれ、人気のない壁際に。
「あ、あの……乱歩さん?」
にしし、と笑い僕を壁へ追いやる。
「え…え……?」
乱歩さんの華奢な腕が僕の顔の横に。
所謂、壁ドンだ。
「えっと……乱歩さん……?」
「これくらい、いいでしょ?」
乱歩さんの唇が僕の唇に当たる瞬間、
何者かに引き剥がされた。
「ら ん ぽ さ ん ?」
「やべっ」
「お巫山戯だとしても、」
「接吻は駄目です!」
ちぇ〜……とつまらなさそうに溜め息をついた。
「はいはい、二人でデエトの続きでもして下さいな」
案外あっさりと引き下がった。
「危ない、危ない……」
「危うく、取られる所だった」
「取られる……?」
「……はぁ……」
また、駄目だったなぁ……