テラーノベル
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〈凸もり視点〉
「…うたちゃんはさ」
俺は車椅子を押す手を止め、うたちゃんの頬に触れる。
頭に巻かれた包帯、頬に貼られてるガーゼが、とても痛々しくて
「?」
きょとんとするうたちゃんを見て、俺はますます胸が痛くなる。
「…どうしたい?俺と…いや、俺が…どうなってほしい?」
俺がそう聞くと、うたちゃんは俯いて考え込み始めた。
…俺は優柔不断なのかもしれない。
さもさんのことも好きだけど、うたちゃんのことはもっと大好きだ。
それでも恋人を一人だけにしなくてもいいなんて法律があれば、二人のことを同じぐらい愛するのに。
「…僕は」
うたちゃんの体温は変わっていなかった。
けどその目は、もしかしたらとても恐ろしいものに変わっていたのかもしれない。
「…さもさんに、凸さんのこと取られたくない。」
だってこんなに好きなのに、と、微笑みながら言われた。
そして変わらない笑顔のまま、うたちゃんの手が俺の頬に触れる。
「ねえ、凸さん」
「一緒に死んで?」
コメント
6件
だめです…それは……ヤンヘラいいなぁ…
好きです(突然の告白)
ヤバいめっちゃ好き過ぎる…(タメでごめんなさい…()