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⚠️ こちらはd!の二次創作です ⚠️
死ネタ BL要素 が これから出てきます
地雷 彡 は 回れ右 !
― 翌日 夜・病室 ―
コン、コン。
返事がない。
ロボロは、ノックした手を一度止めて、もう一度だけ叩いた。
コン、コン。
rbr「……シャオロン?」
いつもなら、すぐ返ってくる声。
今日は、ない。
rbr「入るで」
扉を開けた瞬間、違和感があった。
部屋は暗いまま。
ベッドの上、シャオロンは横向きに丸まっている。
rbr「……寝とる?」
近づいて、気づく。
呼吸が、浅い。
額に手を当てると、はっきり分かる熱。
rbr「……おい」
sha「……ん……」
声が、かすれている。
rbr「大丈夫か…!?いつからや」
sha「えっと…夕方……かな」
rbr「何で言わんかったんや」
少しきつい言い方になったのは、自覚がある。
シャオロンは、申し訳なさそうに眉を下げた。
sha「だって…ロボロ、忙しそうだったし……」
その一言で、胸の奥がひやっとした。
rbr「……それで黙らんとって」
4
28,052
こにゃ
sha「……ごめん」
ロボロは深く息を吸って、ナースコールに手を伸ばす。
rbr「今呼ぶ」
sha「え、いいよ、呼ばなくて」
rbr「よくない」
即答だった。
看護師が来るまでの間、ロボロは離れなかった。
布団を整え、呼吸を確認する。
sha「……慣れてるね」
rbr「仕事やからな」
sha「仕事でも」
sha「こうやって触られると……安心する」
ロボロの手が、一瞬止まる。
rbr「……熱ある時は、変なこと言うな」
sha「ほんまのことやし」
看護師が来て、体温測定。
数字を見て、軽く眉を寄せる。
看護師「風邪っぽいですね」
rbr「感染症の兆候は」
看護師「今のところなしです」
看護師「今日は解熱と安静で」
看護師が去った後、部屋はまた静かになる。
sha「……心配かけた?」
rbr「当たり前やろ」
椅子に座るはずだったロボロは、結局ベッドの縁に腰を下ろした。
sha「怒ってる?」
rbr「……ちょっと」
正直だった。
sha「そっか…俺、ロボロがこんな顔するの初めて見た」
rbr「どんな顔や」
sha「怖い顔」
ロボロは思わず自分の頬を触る。
rbr「……そらそうや」
rbr「大切な人が体調崩して、黙っとられたら」
シャオロンは、布団の中からそっとロボロの服を掴んだ。
sha「……ごめん」
rbr「“忙しそうだから言わなかった”」
rbr「それ、一番あかんやつや」
シャオロンは、しばらく黙ってから、小さく笑った。
sha「怒られてる」
rbr「怒っとる」
でも声は、震えていた。
sha「……これからは、ちょっとの不調でも言うようにする」
rbr「約束やぞ」
sha「うん」
ロボロは、そっとシャオロンの手を握った。
sha「……離れない?」
rbr「離れん」
rbr「看護師に怒られるまでな」
シャオロンは、安心したみたいに目を閉じる。
sha「風邪引いたのに」
sha「ロボロに会えたから、得した気分」
rbr「馬鹿」
sha「えー、いいじゃん」
ロボロは何も言わず、布団をもう一度整えた。
rbr「今日は寝とき」
sha「うん」
しばらくして、シャオロンは深い眠りについた。
眠ったのを確認しても、ロボロは立ち上がらなかった。
rbr(……もし)
もし、これが風邪じゃなかったら。
もし、戻らない体調不良だったら。
考えた瞬間、胸が締め付けられる。
rbr(考えるな)
そう言い聞かせながら、それでも手は、離さなかった。
―早朝・病室―
カーテン越しに、白い光が滲んでいた。
病室がまだ完全に起きる前の時間。
廊下も静かで、遠くでワゴンの音が一度だけ聞こえたきり。
シャオロンは、ベッドの上で身体を起こし、窓の外を見ていた。
夜明け直後の空は、薄い青。
雲がゆっくり流れている。
コン、と小さくノックの音。
rbr「入るで」
ロボロが静かに入ってきた。
白衣じゃない、私服の上に薄い上着。
まだ勤務前の時間だ。
rbr「……早起きやな」
sha「うん。なんか、目覚めちゃって」
ロボロはシャオロンの視線の先を追って、窓を見る。
rbr「外、見とったんか」
sha「うん」
少し間があって。
sha「……あのさ」
rbr「ん?」
sha「今日の空、結構綺麗だよ」
ロボロは答えず、窓際まで歩いていく。
シャオロンの隣に立って、同じ景色を見る。
朝の光が、二人の影を床に落とす。
rbr「おぉ〜、ほんまやな」
窓越しの世界は、ゆっくり動いている。
通勤途中の車、遠くの信号、目覚め始めた街。
sha「外ってさ……」
言葉を探すみたいに、シャオロンは少し黙る。
sha「こうやって見る分には、近いのに」
sha「行こうと思うと、遠いよね」
ロボロの指が、窓枠をぎゅっと掴んだ。
rbr「……せやな」
否定しない。
sha「でもさ」
シャオロンは、ふっと笑う。
sha「ここから見えるだけでも、いいや」
ロボロは、思わずシャオロンを見る。
rbr「……強がりやろ」
sha「んー……半分?w」
シャオロンは窓に手を伸ばす。
ガラス越しに、朝の光をなぞる。
sha「いつかさ」
sha「ここじゃない場所で、同じ空見れたらいいなって」
sha「ちょっと思っただけ」
その「いつか」が、シャオロンにとってどれだけ難しいか。
ロボロは知っている。
だから、即答できない。
でも。
rbr「……約束はできん」
sha「うん」
それでも、ロボロは続けた。
rbr「行けたら、いつか2人で外出てデートでもしようや」
シャオロンは一瞬きょとんとして、それから、すごく小さく笑った。
sha「うわ〜、ええな、それ。楽しそ〜」
ロボロは、そっとシャオロンの肩に手を置く。
朝の光の中で、静かに。
sha「ねぇ、ロボロ」
rbr「ん?」
sha「今日も来る?」
rbr「来る」
即答だった。
sha「じゃあ」
sha「今日の空、また一緒に見よ。あといろんなこと話そ!」
ロボロは、窓の外をもう一度見てから、頷いた。
朝日は、少しずつ強くなっていく。
でもその光は、二人の間では、やさしいままだった。
―朝・病室―
カーテンの隙間から差し込む光が、さっきより少しだけ強くなっていた。
廊下の気配が増えて、病棟が完全に目を覚まし始める時間。
コン、コン。
rbr「失礼するで」
今度は、白衣姿のロボロだった。
聴診器、カルテ、いつもの回診セット。
sha「あ、先生だ」
rbr「先生です」
sha「さっきまで私服だったくせに」
rbr「今は勤務中や」
淡々と言いながら、ベッド脇に来る。
表情は落ち着いているけれど、声は少しだけ柔らかい。
rbr「じゃ、検温するで」
sha「はーい」
ロボロは体温計を取り出して、シャオロンに渡す。
指先が一瞬触れて、すぐ離れた。
sha(……一瞬だったのに)
sha「ねぇ」
rbr「なんや」
sha「今、ちょっとだけ笑ったでしょ」
rbr「気のせいや」
sha「いーや、絶対笑った」
rbr「仕事中やぞ」
sha「さっきは仕事前だったもんね」
ロボロは何も言わず、カルテをめくる。
だが、耳がほんのり赤い。
ピッ。
sha「はい、終わり」
rbr「……どれ」
体温計を受け取って、数字を見る。
rbr「36.7。問題なし」
sha「優秀?」
rbr「まぁ、優秀やな」
rbr「じゃあ次、脈見るで」
sha「うん」
ロボロはシャオロンの手首に指を添える。
いつも通りの動作。
でも今日は、ほんの一瞬だけ、指が離れない。
sha「……先生」
rbr「ん?」
sha「それ、診察?」
rbr「診察やけど…」
sha「ドキドキしてるのも?」
rbr「……それは、お前の問題や」
脈を測りながら、ロボロは微かに眉をひそめる。
rbr「……ちょっと早いな」
sha「え」
rbr「……俺のせいか?」
sha「自覚あったんだ」
rbr「あるわ」
ため息混じりに言って、手を離す。
rbr「次、聴診」
sha「はい先生」
シャオロンは大人しく姿勢を正す。
ロボロが聴診器を当てる。
距離が近い。
sha(近い……)
rbr「深呼吸」
sha「……すー」
rbr「はいて」
sha「……はー」
胸の上下に合わせて、ロボロの視線が揺れる。
rbr「……問題なし」
rbr「回診、終わりや」
sha「え、今日は逃げないの?」
rbr「逃げてないやろ」
sha「距離は?」
rbr「……規定内」
sha「触るのは?」
rbr「診察のみ」
sha「じゃあさ」
シャオロンは、ベッドの上で少し身を乗り出す。
sha「これは?」
ロボロの白衣の裾を、ちょん、と掴む。
rbr「……」
一瞬、廊下を確認してから、「……短時間なら」とロボロは答えた。
sha「やった」
rbr「喜ぶな」
でも、離させない。
コン、コン。
看護師B「失礼しまーす」
二人同時に、びくっとする。
看護師B「……」
看護師B「はいはい」
看護師B「検温、回診、全部終わってますね〜」
にっこり。
rbr「……終わっとる」
看護師B「距離も?」
rbr「……規定内」
看護師B「触れ合いも?」
rbr「……最小限や」
看護師B「ですね」
シャオロンを見る。
看護師B「顔色良し、表情良し」
看護師B「精神的安定、非常に良し」
シャオロンが小さく笑う。
sha「やった、褒められた」
看護師B「ですね」
看護師B「先生のおかげです」
ロボロは小さく咳払いをした。
rbr「……仕事や」
看護師B「はいはい」
去り際に、振り返って一言。
看護師B「全部、規定内ですから」
ドアが閉まる。
静かになった病室で。
sha「ね」
rbr「なんや」
sha「今日も一緒に空見よ」
rbr「……勤務終わったらな」
sha「約束?」
rbr「……できる範囲で」
シャオロンは満足そうに笑った。
sha「それでいいよ」
コメント
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ほのぼの過ぎて可愛い…私を看護師彡にしてほしい…😶そしてマブのいちゃこらを見るんだッ…あ、生で見たら私ぶっ倒れるな、