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______出産
しばらくして、また痛みで目が覚めた。
美柚「…痛いーっ。泣。」
翔太「よしよし……」
涼太「美柚ちゃん!」
美柚「えー?涼ちゃん……っ!いた……っ。うーっ」
翔太「さっきより、痛み強そう。」
涼太「まじ?」
ピンポーン
涼太「照たちかな?」
そういい、涼ちゃんが、玄関へ。
しばらくして、二人が、きた。
辰哉「美柚ちゃん!大丈夫?」
美柚「うん…少し落ち着いた…」
15分後
美柚「いたっ………」
それからも、規則的に痛みがくるから、翔太が病院に連絡してくれた。
10分間隔になったら来るように言われた。
美柚「っ……し……しょ……」
翔太「美柚?大丈夫。そろそろ病院いこ?」
美柚「……( ゚ー゚) ( 。_。)コクン」
痛みが和らいだときに、動き出した。
動くと少し痛みが増す。
美柚「いたたた…」
翔太「大丈夫か?」
美柚「うん。なんとか……」
照「美柚ちゃん、ごめん、抱えるね?」
美柚「へ?えっ、……」
照「捕まってて?」
照さんに抱き抱えられて、車へ。
照さんが運転してくれて
後ろで、私は陣痛と戦っていた。
15分後
病院に到着。陣痛室に案内され、モニターつけてしばらく様子見。それから先生の診察。
子宮口がまだ少ししか開いてないとのことで、様子見に。
陣痛の間隔が5分ちかくなってきて、痛みもましてきた。
美柚「痛………泣。」
翔太「美柚……」
美柚「もうやだぁ…泣。」
翔太「もう少しで会えるから。」
美柚「うぅぅぅ……」
先生「子宮口みますねー!子宮口5センチ…もう少しかかりそうだね…」
美柚「え、まだ?泣。やだぁー泣。」
少し暴れかける。
こんなに痛いのに。
まだまだなんて……
しばらくすると、痛みがかわりだした。
張りと痛みで、いきみたくなる。
自然と息もうと体がしだす
その度に看護師さんに、駄目!と注意される
それに苛立ちはじめた。
美柚「もうやだー泣。痛い!きつい!泣。」
翔太「ごめんな……」
美柚「ごめんなってなによ!泣」
翔太「いや、その……」
美柚「もうやだ、あっちいって。みんなあっちいって!!」
なんかわけわからなくなり、イライラをみんなにぶつけてしまった…
そんな時だった。
「美柚ちゃん!!」
知ってる声がした。
「今どんな状況?」
涼太「なんかまだらしくて、子宮口5センチとか。で、ちょっと、イライラ…」
「そっか。美柚ちゃん!大丈夫だからね?一緒にがんばろ?」
美柚「なんで、蓮珠さん……っ!!うぅぅぅ!」
蓮珠「それはいいから、まだいきまないで?しっかり呼吸して?」
美柚「えー、な、なんでっ!泣」
蓮珠「赤ちゃん頑張って出てこようとしてるから、ちゃんと呼吸して、酸素を送ってあげよ?赤ちゃんもきついんだよ、お母さんと一緒で、苦しいのに、会いたくて頑張ってるんだから!」
美柚「んなっ、……いわ……れても、っ…あーっ!!…………っはっはっ……」
蓮珠「きついよね、ほんと。……そうそう、美柚ちゃん、その調子!!」
先生「子宮口9センチ弱!分娩室移動しましょ。」
蓮珠「美柚ちゃん、痛み和らいだらいくよ?」
そう言われ、陣痛室へ移動。
歩くなんて無理で車椅子にのり、蓮珠さんに押してもらい分娩室へ。
分娩台に乗り、しばらくして、激しい痛みと吐き気に襲われ、嘔吐。
先生「子宮口全開!はじまるよー!」
その合図で、翔太と涼ちゃんがそばにきた。
翔太「美柚、がんばろ。」
そう言って頭を撫でてくれた。
美柚「翔 ……太っ。っ!!んーっ!!っ!………ッはぁ。はぁ。」
蓮珠「美柚ちゃん、ひっひっふーってやって!」
言われた通りに出来るだけやろうと頑張るも、それどころじゃなくて
痛すぎて、暴れそうになって。
蓮珠さんにとめられ、でも耐えきれず、翔太の腕にしがみついた。
何度かいきんでから、また痛みがすごくて、
美柚「ギャー!!っ!!も、もういらない!泣。」
そんなこともいって、また痛みが来たタイミングでいきんだ。
それからは、とりあえず息を吐くよういわれ、周りの看護師さんや、蓮珠さんの真似をして、息を吐いたら、なにかが、ずるんッと出た。
《んぎゃーっ!んぎゃーっ!》
先生「おめでとうございます!男の子ですよー!!」
そういい、私の元に産まれたての赤ちゃんが連れてこられた。
美柚「っはぁっはぁ……へ?赤ちゃん……」
翔太「…美柚…ありがと(´;ω;`)頑張ったね、ありがと。泣」
美柚「へ?翔太…?(笑)」
涼太「美柚ちゃん!お疲れ様!!頑張ったね!!」
美柚「涼ちゃん!!ありがと!」
蓮珠「美柚ちゃん!おめでとう!頑張ったね!」
美柚「蓮珠さん!ありがとー!!」
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