テラーノベル
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※キャラ崩壊あります。
《前回までのあらすじ》
深澤辰哉・佐久間大介・向井康二のドラマ班の活躍により,神社に行くことができた渡辺翔太・宮舘涼太・岩本照・阿部亮平・目黒蓮・絆の6人。
神社の階段を登っていた6人だったが絆が神社におじいさんがいるといい,絆の腕時計を使いおじいさんを眠らすことに成功する,巻物を取り,巻物に書かれていたのは「儀式の歴史」「儀式の終わらせ方」だった,儀式を終わらすのは禍鈴を浄化する必要があり禍鈴の元に行くこうとしたが,おじいさんが起きてしまい目黒蓮・岩本照・阿部亮平の3人が捕まってしまい,残ったのは宮舘涼太・渡辺翔太・絆の3人だけとなってしまった。
💙side
タタタタタタタタタ
暗い山奥を進む足音が森に響いた。
ほっそい険しい道を俺たち3人は進んでいった。
💙「ここまで来れば大丈夫かな…」
❤️「うん…」
👧🏻「あ,あの…!お,下ろしていただけますか…?」
💙「ああ!わりぃ…!」
忘れた…そういえば絆ちゃんをお姫様抱っこしたままこの山登ったんだった。
💙「あれ?絆ちゃん,顔赤いけど大丈夫?」
絆ちゃんを下ろして顔を見ると少しばかり赤かった。
❤️「もしかして照れちゃったんじゃない?」
💙「え?そうなのか?笑」
涼太にそう言われて,少しばかりニヤついて聞くと
👧🏻「そ,そんなことないです!」
って,焦って言ってきた。
いや,焦って言われもなぁ笑
👧🏻「あと,ここ田舎だからいいですけど,都会でこんなことやっちゃダメですからね?ファンに殺されます…!」
💙「はい…」
やっべちょっと怒られた…
隣で微かに笑い声が聞こえる。
すると次に響いたのは鐘の音だった。
❤️「なんだ?」
👧🏻「これ…おじいちゃんが私たちの場所を知らせれるんです…!」
💙「ヤベェじゃん!」
👧🏻「こっちです!!」
俺たちは一本の道を走った。
👧🏻「ここまで来れば多分大丈夫です…」
💙「なぁ!この道,本当に禍鈴の場所に続いてるのか!?」
数分くらい走ったかな,ずっと気になってたから前にいる絆ちゃんに聞いてみた。
👧🏻「この道は,神社をぐるっと囲んでいるんです,このまま真っ直ぐいけば禍鈴の場所に行けます。」
絆ちゃんは淡々といった。
あとちょっとだ…俺たちで…
唾をゴクっと飲んで,ゆっくり,でも早く歩いた
その時だった。
ガサガサッ!
葉っぱがたくさんある道を通り過ぎた時だった。
❤️「ッ!!翔太!危ない!!」
涼太の切羽詰まった声が響いた。
💙「え?」
上を向くと上から捕獲用の網が降ってきた。
やべッ…捕まる…
目の前に落ちてくる縄。
声が出ない。足が動かない。
でもーー誰かが,俺を,突き飛ばした。
💙「うおッ!!」
👧🏻「渡辺さん!大丈夫ですか!?」
💙「俺は…大丈夫…ッッッ!!」
突き飛ばされた方向に目をやると,涼太が捕獲用の網に捕まっていた。
俺を…庇って。
💙「涼太ッ!!」
ウーンッ!!ウーンッ!!
警報が響き渡る。くそッ!!
💙「今,今助ける!!」
涼太のところに行こうとしたら
❤️「翔太!行って!!」
💙「無理に決まってんだろ!」
❤️「翔太ならできる…!」
💙「ッ…!でもッ…!」
👧🏻「行きましょう…」
💙「いやだッ!!」
👧🏻「ッ…!」
絆ちゃんの手を振り払った。
涼太がいないと…俺…なんもできないッ…!
❤️「俺…翔太のこと…信じてるから…」
💙「なんでだよッ…!!涼太ッ!!」
👧🏻「ごめんなさいッ!!」
泣きながら俺も捕まろうとした瞬間。首に何かをつけられた。
次の瞬間,俺は気を失ってしまった。
涼太…ッ
💙「んん…」
目が覚めると,そこには絆ちゃんが泣きそうな目で座っていた。
👧🏻「あ…お,おきました…?」
あれ…俺…何してたんだ…?
💙「ッ!涼太はッ!?」
全てを思い出し,絆ちゃんの肩を掴み,問いかけた。
👧🏻「ごめんなさい…多分…宮舘さんは…」
ッ…くそッ!!くそッ!!なんでだよ…ッ
全てを捨ててやりたかった,残っているのは俺と絆ちゃんの2人だけ.
メンバーがいたから…涼太がいたから…ここまでこれたのにッ…
👧🏻「ごめんなさい…私が言える立場じゃないんですけど…」
俺が下を向きながら下唇を噛んでいると絆ちゃんが静かに言った。
俺はその言葉に顔をあげる,頬に涙を垂らしながら。
👧🏻「宮舘さん。言ってました,頼んだって…」
👧🏻「メンバーの皆さんも言ってました,信じてるって…」
👧🏻「その信じてるを…私は信じたいです。渡辺さんは…信じないんですか?」
その言葉にハッとした。
そうだ…俺たちはずっとメンバーを信じてきた。
Jr.時代,なかなかデビューできなくて,泣きたくなったあの日。
後輩が次々にデビューして,越された日。
逃げたい,帰りたいって思っても,メンバーがいたから,メンバーが俺たちを信じてくれたから,ここまでこれたんだ。
俺は,メンバーの言葉を…信じるんだ…!
自分で自分をビンタし,立ち上がった。
💙「絆ちゃん…ごめん。俺,メンバーを信じる!」
👧🏻「…!さすがです!いきましょう!!」
俺たちは,再び立ち上がった。
走ったり、歩いたり,休憩したり,一本の道を歩いている時,絆ちゃんが指を刺した。
👧🏻「あれが,儀式の会場です」
その先にあるのは一本のでっかい木があった。
💙「あれ…何…?」
👧🏻「あの木に生贄をくくりつけて,燃やすんです。」
💙「じゃぁ,木は燃えるんじゃ…」
👧🏻「あの木は,特殊な木なので,燃えることはないんです,なので人間が燃えて,寿命を木が吸い取り,花粉の様に飛ばし,それを儀式の人たちが吸い込むと,寿命が伸びるっていう流れです。」
まじか…ほんとにあるんだな…
👧🏻「ここから少し見えます。」
💙「あ,あれって…!」
除くと木にはメンバーが括り付けられていた。
少しすると
❤️「離せッ!」
👨🏻「おとなしく来なさいッ!」
💙「涼太!」
涼太が手を掴まれながら来た。
次の瞬間,50代くらいの男性が,涼太を突き飛ばし,木に当てた。
💙「ッ!」
👧🏻「ああやって,木にくくりつけるんです。」
ひどい…
🩷「涼太!翔太は?」
❤️「まだ捕まってない…」
🤍「しょっぴー…」
💜「翔太を信じるしかないだろ。?」
🧡「せやね,きっとしょっぴーならやってくれる…」
👩🏻🦳「ふふ…無駄な絆ね。」
💛「…どういう意味だ…」
👵🏻「あんたたちはいつか捕まるわ…」
❤️「貴方たちみたいな儀式の人たちに,翔太は捕まらない」
👨🏻「なんだと…!?」
❤️「そのまんまの意味です。俺たちは,こんな儀式で終わる様な人じゃない」
👨🏻🦳「黙れッ!」
バチンッ!!
音とその光景が,森に響いた。
儀式の人が,涼太をビンタした。
💙「ッ!!」
つい手が出た,すると絆ちゃんが俺の手を掴み,
👧🏻「今出たら…見つかってしまいます…」
って,優しく言った。
俺は手を引っ込め,その光景に目をやった。
👨🏻🦳「お前だけでも地獄に行かせるぞッ!!」
そう言い,男性は銃を突きつけた。
でも涼太は,目を逸らさない,じっと,見つめるだけ。
👴🏻「よせ。」
静かな沈黙の後,現れたのは儀式長だった。
👨🏻🦳「でも…!」
👴🏻「下がりなさい。」
その一言で,男性は銃を下ろし,下がった。
👴🏻「生贄…どうしてそう言い切れる?」
低い声でおじいさんが問いかけると,涼太は冷静に答えた。
❤️「俺は…俺たちは…翔太を信じてるから」
👴🏻「っふ…馬鹿馬鹿しい信頼だ…」
👴🏻「こいつの口を塞げ,ついでにこいつらもだ…」
おじいさんの指示で,儀式の人たちは涼太たちの口を塞いだ.
💙「絆ちゃん…行こう」
👧🏻「はい。」
俺たちは再び立ち上がり,禍鈴の元へ向かった。
👧🏻「…!ここです!」
数分歩いて,見えたのは,小さい広場に屋根のついた箱がポツンとあるだけ。
ここに…禍鈴が…
👧🏻「今開けます!」
絆ちゃんが手を前に出し,目を閉じた。
すげぇ…魔法使いみたいだ…
数秒たった時だった。
遠くから,足音が聞こえた。
やべぇ!こっちに来てるのか!?
絆ちゃんに急いでなんて言って焦らせるわけにはいかない…でも…頼む!急いでくれ!
👧🏻「開きます!!禍鈴を持ってください!」
絆ちゃんがそう言った瞬間,バン!と箱が開いた。
中に入っているのは真っ黒なオーラを放った鈴。
これが…禍鈴…
俺は絆ちゃんの指示通り,禍鈴を持ち,空に掲げた。
👧🏻「音を鳴らしてください!!」
俺は首を縦に揺らし,音を鳴らした,
その音は,耳鳴りがするほどいやな音だった。
でも,また絆ちゃんが魔法の様なもので,音を浄化していく。
禍鈴の音が,次第にクリスマスになる様な澄んだ音に変わった。
💙「うおッ!!」
音が完全に綺麗な音になった瞬間,禍鈴から風がブワッときて,俺は吹っ飛ばされた。
👧🏻「渡辺さん!大丈夫ですか?!」
💙「大丈夫…!」
禍鈴は,俺を吹っ飛ばした後,空へ上がっていった。
👧🏻「浄化…成功です…」
💙「本当に…終わった…」
やっと…終わった…
俺は涙を堪えながら,禍鈴を眺めた。
すると後ろから,バタッと倒れる音が聞こえた。
振り返ると,絆ちゃんが倒れていた。
💙「絆ちゃん!絆ちゃん!」
近づいて,名前を呼んでも,返事はない。
息はある…気を失っているだけか?
あれ…なんだか…眠く…
俺も,眠ってしまった。
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