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第4話 立ち上がる
幽霊の話ではないが。
近所のおじいちゃんのお話をひとつ。
このおじいちゃんが、まだ子どもだった頃のことだ。
当時は子どもといえど、地域において「役割」があったようだ。
年長者が年少者をまとめ、その年長者が大人とやり取りをして「役割」を果たす。
いまでも私の地区の子供会はかなり自治会と密接で、いろんな行事があるが、昔は更に多かった。
その子どもたちの「役割」のひとつに。
「さんまいさん」の火の番があった。
「さんまいさん」とは、このあたりの方言で「墓地」のことを指す。
当時、村には火葬場が無く、遺体は村の「さんまいさん」で自治会員によって焼いていたのだそうだ。
火葬場のような高温が出せるわけではないので、遺体を木々で覆い、骨になるまでひたすら焼き続ける。
子どもたちは、その間、長い竹を持たされて「さんまいさん」で待機だ。
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