テラーノベル
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そしてモモジャンメンバーの声優、小倉唯 吉岡茉祐、降幡愛、本泉莉奈がパーティに入って旅を続けていたらストリートの町並みに入ってきた。
街の人々はダンスや歌などの観客に見せてもらうことが多い。
「へぇ…歌が多いんだ….」
と話すとそのへビラを配っている少女がいた。
「そこお客さん、よかったらうちのお店に来ない!コーヒーオススメですよ!」
とノリノリに話す。
少女の明るい声に呼び止められ、一行は足を止めた。
「コーヒー……オススメ?」
瑠璃子がそう呟くと、少女はにっと笑う。
「はいっ!この街いちばんの自慢なんです!
歌を聴いたあとに飲むと、元気出ますよ〜!」
ヘビラ(楽器)を背中に回し、軽い足取りで店の扉を開ける。
「どうぞどうぞ!みんなで入って〜!」
店の中は、木の香りがする落ち着いた空間だった。
壁には楽器が飾られ、小さなステージのような一角もある。
「……なんか、落ち着くね」
降幡愛がきょろきょろと見回す。
「人が集まる理由、分かるかも」
本泉莉奈も、小さく頷いた。
カウンターの奥から、別の声が聞こえる。
「いらっしゃいませ〜」
その声に、上田麗奈がぴくりと反応する。
(……この声)
奥から現れたのは、落ち着いた雰囲気の女性。
エプロン姿で、慣れた手つきでカップを並べている。
「今日は賑やかね。旅の人たち?」
「はいっ!」
さっきの少女が元気よく答える。
「この人たち、冒険者さんみたいですよ!」
その言葉に、女性は瑠璃子たちを一人ずつ見て、ふっと目を細めた。
「……不思議ね」
「え?」
「なんだか、懐かしい感じがするの」
その瞬間、モモジャンの4人が顔を見合わせる。
「……ねえ」
小倉唯が小声で言う。
「このお店……なんか、ただのカフェじゃない気がしない?」
「うん……歌とか、声とか……」
吉岡茉祐も、店内の空気を感じ取っていた。
席につき、コーヒーが運ばれてくる。
湯気とともに、ほのかに甘い香りが広がった。
一口飲んだ瞬間――
「……あ」
少女の一人が、小さく声を漏らす。
「……この感じ……」
胸に手を当て、目を見開く。
「……私……ここ、来たことある……?」
店内の空気が、わずかに揺れた。
瑠璃子は、胸の奥がざわつくのを感じていた。
(また……何かが、始まる)
この街、この店、そしてこの出会い。
それは偶然ではなく――
次なる仲間、あるいは“試練”への入口なのかもしれない。
第6話は、まだ終わらない。
コーヒーの湯気がゆらりと揺れる中、
店内を見回していた秋奈が、はっと息を呑んだ。
「……ここのお店って……もしかして……!」
壁に飾られた工具、楽器、そして店の奥に掲げられた小さなプレート。
次の瞬間。
「「「weekend Garage!?」」」
レオニ、モモジャン、そして秋奈の声が重なった。
店内が、しん……と静まり返る。
「え?」
「今……なんて?」
周囲の客たちがざわつき始める。
鎧と剣を背中に背負った冒険者風の男性が、腕を組んで口を開いた。
「嬢ちゃん達……
この店、知ってるのか?」
秋奈は一瞬言葉に詰まり、それから正直に答える。
「はい……。
私たちの……“ゲーム”に出てくるお店と、同じ名前で……」
「ゲーム?」
男性は眉をひそめる。
「なんだそりゃ?」
そのやり取りを、ヘビラを配っていた少女が不思議そうに見ていた。
秋奈は、その少女をじっと見つめる。
声、雰囲気、笑顔――確信に近い何か。
「……ねえ」
そっと、名前を呼ぶ。
「……ジェナちゃん、だよね?」
少女はきょとんと首を傾げた。
「……誰ですか?
その人」
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。
(……やっぱり)
秋奈は一歩近づき、優しく声をかける。
「無理に思い出さなくていい。
でもね……あなたは、私たちと同じ“声”を持つ仲間なんだ」
少女の目が揺れる。
「……声……?」
「歌ってるとき、楽しくない?」
「……うん」
「誰かに届けたいって、思わない?」
その瞬間――
少女の胸の奥で、何かが弾けた。
ステージ。
マイク。
仲間の声。
笑い合う時間。
「……っ……!」
少女は頭を押さえ、息を詰める。
「……ジェナ……」
小さく、でも確かに。
「……私は……鷲見友美ジェナ……!」
顔を上げた少女の目には、はっきりとした光が宿っていた。
「……思い出した。
私、歌ってた……みんなと……!」
店内が、ざわっと揺れる。
「……まさか……」
「また一人……」
瑠璃子は、静かに前へ出た。
「おかえり。
一緒に行こう」
ジェナは一瞬迷い、それから力強く頷いた。
「……うん!」
こうして――
weekend Garageで、新たな仲間が加わった。
この街は、ただの通過点じゃない。
“声”が集まり、交差する場所。
第6話は、
物語がさらに加速する合図だった。
キャラクター紹介
■ 鷲見友美ジェナ
職業(現実世界): 声優
異世界での職業: 喫茶店の従業員
街のストリートにある喫茶店 「weekend Garage」 で働く少女。
明るく人懐っこい性格で、歌や音楽が好き。
当初は自分が声優であることや仲間の存在を忘れており、
喫茶店の手伝いをしながら日々を過ごしていた。
秋奈たちとの再会、そして店の名前をきっかけに記憶が蘇り、
自分が“声を届ける側の人間”だったことを思い出す。
接客で培った気配りと、場の空気を和ませる存在感は、
パーティにとって欠かせない潤滑剤となっていく。
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