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停車した馬車から降りると、甘酸っぱい香りが私の肺を満たした。
(ここはどこ?)
左から右に顔を動かして確認すると、空の頂上を通りすぎた太陽が、等間隔に並んでいる背丈の低い木々をスポットライトみたいに照らしていた。
遠目だけど、紫色の実が見える。
「もしかして……」
「ああ、葡萄農園だ。葡萄酒の醸造所もある。前に話しただろう。覚えているか?」
覚えてる。しっかりはっきり。
ユージーン王が葡萄酒を飲めるようにしてくれると言っていたことも。
「はい。まさか農園に連れてきてもらえるなんて思っていませんでした。ありがとうございます。嬉しいです」
「……約束したから」
風ですぐにかき消されるくらいの、小さくほっとしたような吐息を彼がこぼしたのを、私は見逃さなかった。
(もしかして……今日のデートの話が出て、すぐにここに来ようと思ってくれたのかな)
彼があのときの話を************************
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