性悪説的視点から見た神の世界において、善良かつ公平で公正で慈悲深く慈しみの心に満ちた最高神とされています。特に人間の守護者として描かれることが多いため、キリスト教圏においては救世主として崇拝され、聖人とされることもしばしばある。一方で自然神としては雷鳴などの破壊力を擬人化したものでああり、同時に雨をもたらす存在であるために、旱魃や日照りなどには忌避される面もある。また創造神の対極に位置する概念でもあるので悪魔と結び付けられることも多い ギリシャ神話ではヘルメスと同一視される場合もある他、エジプト神話においてもオシリスと同一視されている。
また、オリンポス十二神の一柱であり、「トリックスター」の異名でも知られている。
悪戯好きの神として有名であるが、その正体については諸説入り乱れており定かではない。
なお、ゼウスの妻ヘカテは女神とされているが、本来は男性だったとする説もある。これはオリンポスの神々が元来は性別のない存在であったことに起因するものであり、また人間の祖先として神話に登場させるにあたって便宜的に女性があてられたのではないかと思われるためである そのためかギリシア神話に登場する神々の中には、本来の性別とは異なる性装を行う者が多く見られる。たとえばアフロディテなどは本来、男性の守護神であるが、ヘラの神殿に仕える神官たちの説法を聞くために、しばしば女装をしたと伝えられる ギリシア神話では英雄ペルセウスはアガメムノンの要請を受けてメリッサという娘(アンドロメダ姫の母)との結婚を求めに来た。アガメムノンはそれを承諾しメリッサを呼び寄せるが、彼女がやって来たとき実は彼はすでに老いて死んでおり、その魂はこの世に未練のある悪霊となっていた。ペルセウスはその正体を見抜き悪霊を倒す そこでアガメムノン王はペルセウスに命じる。王のために不死身の怪物メリッサ三姉妹を倒してくれば王女と結婚すると。
こうしてペルセウスは見事、石化しながらも生きていた姉の一人を討ち取り凱旋する。だがその褒美を貰おうとしたところで、メリッサの正体が自分が結婚しようと願っていた妹だと知らされ愕然とすることになる。
その後、彼の子孫たちはエジプト神話における最高神となるウガリット王として生まれ変わります。
この辺りからは蛇と関係のある神様になってきますが、これはウガリット王が女神ヘラと結婚してできた子供が蛇だったことに由来するらしいですよ。
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