テラーノベル
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朝の教室。
翔太は席に着いたまま、ぼんやりと窓の外を見ていた。
……おかしい。
いつもなら、灰色にしか見えない景色が、今日はやけに眩しい。
「……っ」
目を細めた瞬間、頭がくらりと揺れた。
胸の奥が、ぎゅっと締め付けられるように痛む。
「翔太?」
隣から、阿部の声が聞こえる。
振り向こうとしたが、視界が一瞬歪んだ。
「……平気」
反射的にそう言ってしまう。
でも、声は思ったより弱かった。
阿部は何も言わず、そっと翔太の額に手を伸ばす。
触れない、けれど近い距離。
「無理してるでしょ」
静かな声だった。
「……してない」
ツン、とした言い方。
でも、立ち上がろうとした瞬間、足に力が入らない。
阿部がすぐに支える。
「ほら、言った」
保健室までの廊下。
翔太は阿部に体を預ける形になっていた。
「……迷惑かけてる」
ぽつりと漏れる本音。
「迷惑なら、こんなふうに抱えないよ」
阿部はきっぱり言う。
「翔太が大事だから、ここにいる」
その言葉に、胸が熱くなる。
同時に、また視界が揺れた。
「光を……見ようとしすぎたんだと思う」
阿部は小さく説明する。
「急に世界が変わると、心が追いつかない」
ベッドに横になった翔太は、天井を見つめる。
そこには、うっすらと――
**色**があった。
「……怖い」
初めて、素直な声が出る。
「また、失くしたらどうしようって」
阿部は、今度ははっきりと翔太の手を握った。
「失くさないよ」
「もし揺れても、俺が一緒にいる」
翔太は、ぎゅっとその手を握り返す。
逃げない。
離れない。
「……じゃあさ」
少し照れたように、翔太が言う。
「ちゃんと、隣にいろよ」
阿部は笑った。
「もちろん」
灰色だった世界は、まだ不安定だ。
でも、確かに“光”はそこにあった。
揺れながらも、二人で支え合う――
そんな未来が、はっきり見え始めていた。
🌙 × 💙
コメントまじでよろしく!
コメント
2件
ついに翔太にも光が…?!😭