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イルミネーションが静かに佇む夜。街の光が雪に反射し、白銀の世界が広がっている。しかし、その美しい景色とは裏腹に、地下には恐ろしい戦いの気配が漂っていた。琥珀、かつて「呪詛の王」と呼ばれた存在が姿を現し、戦いの舞台は札幌へと移る。
白川、透、朱音、神風は札幌の地下空間に集結した。彼らの前に立ちはだかるのは琥珀。かつて敵だった彼だが、今やさらに強大な力を手にし、真の姿を現した。
「やっとお前たちもここに来たか。」琥珀は笑みを浮かべ、白川たちを見下ろすように立っている。「今度こそ、俺の力を見せてやる。」
白川は無言で琥珀を睨みつけた。彼の目には激しい怒りと決意が宿っている。神風が白川の隣で肩を軽く叩き、笑みを浮かべた。「この戦い、面白くなるぞ。負けるなよ、白川。」
「負けるわけがないだろう。」白川は短く答え、琥珀に向けて一歩を踏み出した。
琥珀の力、そして新たな技
琥珀はかつての「呪詛の王」というだけではない。彼は、より強力な呪術と異能を手に入れ、その力は圧倒的だった。
「すべてを終わらせてやる。」琥珀が手を挙げると、空間が歪み、彼の力が解き放たれた。
白川は目を細めたが、すぐに自らの力を解放する。「俺の異能、”無限拡散”をお前にぶつけてやる!」白川の術式が放たれ、琥珀の力に立ち向かう。
その一方で、神風と透は連携して琥珀に攻撃を仕掛けていく。透の異能で琥珀の動きを封じ、神風がその隙に強力な一撃を叩き込むという戦法だ。だが、琥珀の力はそれ以上に強大だった。
「無駄だ。」琥珀が冷たく笑うと、神風の攻撃はまるで無効化されたかのように霧散する。
「なんて奴だ…!」神風が歯を食いしばりながら叫ぶ。
一歩引いて状況を見守っていた朱音。彼女は琥珀の術式に対抗する手段を模索していた。自らの力を信じ、仲間を守るために動く瞬間が近づいていることを感じる。
「私も…!」朱音は力強く宣言し、琥珀に向かって突進する。
札幌の地下で繰り広げられる琥珀との壮絶な戦い。白川、神風、透、朱音の4人は、それぞれの力を駆使して琥珀に挑む。しかし、琥珀の圧倒的な力に打ち勝つことができるのか――
「全力で行くぞ!これで終わりだ!」白川は自身の最強技「無限拡散」を放ち、琥珀に向けて突進する。