テラーノベル
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今日は7月21日、オ〇ニーの日ということでね、書きたくなって衝動的に作ったお話です。なのでクオリティは低いかも。書きたくて書いただけだから許して。
あと、今回のお相手はルーレットで決めました。なので正直北日っぽさはない。北さん全然出てこないし。北日期待してた人ごめんね。
まあとにかく、頭を空っぽにして読んでいただくといいんじゃないですかね。多分。
それでもいいなら、どうぞ。
藍が滲む空と共に帰りついた家。手に残る温もりを噛み締めて、リビングのドアを閉める
キィ、と鳴く蝶番は独りきりの部屋に響いて、俯いた僕の顔に影を落とした
「……今日も、ダメだった」
吐き出した言葉は、床に零れた涙のように虚ろで重たい
悔しさと情けなさが混ざったその一言に、自分自身が押し潰されそう
ソファに力なく腰を下ろすと、いつもより大きく軋んだ気がした
思い浮かべるのは、さっきまで一緒にいた彼――北朝鮮さんの姿
並んで歩いた夕暮れの道。繋いだ手の感触
赤く染まる街並みが、優しく僕らを包んでいた
あの時間は、幸せで満ち足りていたはずなのに
それでも胸の奥には、拭いきれない物足りなさがしこりのように残っている
まだ一緒にいたい。もっと、あなたからの愛を知りたい
言葉にできなかった想いが、胸を締めつける
北朝鮮さんが僕を大事に思ってくれていることは、痛いほどわかっている
だって、不器用だけど、あんなにも愛しく、優しい眼差しを向けてくれるんだ
声も、手の温もりも、嘘なんかじゃない
今日だって、帰りたくないと駄々をこねた僕の頭を、彼は撫でてくれた
笑いながらも、その手はとても優しくて、僕を子どもみたいに宥めていた
それが彼なりの気遣いなんだって、理解している
遅くなる前に帰してあげようという、きっと誠実な思いやり
――ただ、ほんの一瞬だけ
目線の奥が、どこか違う景色を映しているようだった
………いや、きっと気のせいだ
優しすぎる人だから、僕を困らせないように笑っただけだろう
その優しさが、僕には酷く辛く感じた
「……僕って、そんなに魅力ないのかな」
平凡な顔立ち、ヒョロヒョロの体
色気もないし、声も高くて頼りない
女の子みたいに可愛くもないし、男らしさなんて程遠い
性的な魅力がないから、彼は僕を抱こうとしないんじゃないか
そんな疑念が頭を離れない
本当は、そんなこと考えるべきじゃないって、分かってる
愛は形じゃないし、触れ合うことだけが証明じゃない
それでも、彼が触れてくれないことで、自分が否定された気がして………
それが、彼の優しさを歪んだ目で見てしまう理由になるなんて、本当に最低だ
だから、考えるのをやめたかった
暗い感情を振り払うように、近くにあった服を抱えて寝室へ向かった
ベッドには、予め敷いた大きなバスタオル
その傍には、彼が置いていった黒いコート
僕の背丈より少し小さいそれを、強く握って引き寄せる
すると、クシャッとシワが刻まれ、ほんのりと彼の香りが漂ってくる
それだけで、胸の奥がちりちりと熱を持って、ベルトをカチャカチャと外し始めた
コートに擦り付けるよう、切なげに、無意識に揺れる腰
何度も期待し準備して、慰めてきた身体は、悲しいほどに正直だ
指は三本、すんなりと奥へ沈んで、慣れた壁が甘えるように絡みつく
中を探る指先が、硬い凝りに触れると、身体が震える
その度に、奥が切なげに蠢いて、更なる快楽を求めるよう、収縮する
その感触に息を吐きながら、思わず目を閉じると、少しだけ、現実が遠のくような気がした
コートに顔を埋め、鼻腔を満たす彼の香り
それだけで、頭がぼんやりして、涙が出そうになった
「北、さん……会いたいよ……」
閉じた瞼の裏に浮かぶのは、野生みを帯びた彼の姿
抑えのきかない衝動で、僕の中を求め続ける彼
そんな幻を胸に描いて、前も後ろも責め立てる
でも、どんなに突いても、届かない。どんなに擦っても、足りない
触れてもらえない最奥が、ジクジクと身を焦がしていく
「うぅ……とどかない……」
「北さんじゃないと……とどかないよぉ……」
唇から漏れる声が、自分でもわからないほどくぐもっていた
嗚咽と喘ぎが入り混じって、喉がかすれて痛い
彼なら、きっと僕を壊してくれる
この卑しい心ごと、貪ってくれる
拒んでも、縋っても、やめてくれなくて、むしろ喜んでくれる
そんな想像をしている自分が、嫌なほどに興奮していた
「ほしい……きた、さんの、おくまで……」
もしそうしてくれたなら、僕も全部を受け止める
何もかも、全部飲み込んで、一滴たりとも零さない
彼の証を、自分の中に刻み込むんだ
「……おねがい、ぼくを……もとめて…みたして……」
最大限ねじ込んだ指で、凝りを強く押しつぶす
その瞬間、絶頂の波が一気に押し寄せた
白い欲望が、黒のコートに飛び散る
穢れひとつなかった布が、僕の汚れで染まっていく
疲労で薄れゆくその景色に、罪悪感がモヤをかけていた
その様子を見つめる、もうひとつの視線
部屋の隅。窓際でちょこんと座る姿
黒のコートを羽織ったテディベアの、赤い隻眼が、爛々と日本を見守っていた。
コメント
8件
ありがとうございます! 貴方様のおかげで北日が推しカプの仲間入りを果たしました! わざと日本を依存させているような策士な北君が性癖ぶっささりです! これからも楽しみにしています!
うわぁ゛ぁ゛ぁ゛ん(泣) 深夜にこんな神小説読んでる背徳感お腐女としての本能が合わさって爆発しそう。 日本君は北くんに性的な意味での興味を惹かれてないと思ってたんだねぇ、一個下の御仁のコメントにも書かれてお りましたが果たして日本君を意図的に依存させてるのか偶然なのか……、うーん、どっちの展開でも好き。これの裏話ないかなぁ、とゆうか最後。最後の締まりが神すぎた。日本君は黒のコートを汚した……、そして北君は黒のコートを羽織っていた……、これはもうお約束のおとぼけえってぃ確定では……???(?) とりあえずご馳走様でした!!ありがとうございました!! (先程盛大に誤爆したので削除させて頂きました)
こんな時間にドーパミン大量生産されてもうた…… 何も手出されてないのに自発的に堕ちてっちゃう日本さんかわいい🙏 優しいからこそ足りないことってありますよね、北くんそれ理解してて徐々に日本さんのこと依存させてってそう🥺 やっぱキャラ解釈神やよ〜、ルーレットでここまでって凄すぎる🫶