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侑side
結局家に一緒に帰ってきた。
侑「お風呂先入りますか?」
北「アスリートなんやから先入り。どこにも行かんから、、ちゃんと答えるから、、。」
侑「うっす、、」
言うと思った。北さんは俺がアスリートだと知っているから絶対に体に気を遣う。
さて、、問題はこっからだ。どうやって話題を切り開く!?てかこれ聞いて良い奴なんか?でもまぁ、当事者って言ったら当事者やんなぁ、?ボロボロな姿見たしなぁ。てかなんか怪我しとったな。風呂入れて怪我の手当先にするか。湯船でそんなことばかり考えていた。いつの間にか体は再び暑くなったらしい。視界がぼやけてきた。
侑「やば、のぼせてきた。上がるかぁ、、。」
侑「上がりました。」
北「おん、髪ちゃんと乾かしや。」
侑「うっす、、。洋服カゴの中に入れてるんで使ってください。」
北「ありがとう、、」
ん”ーーーーー!!!気まずいっ!!!てか包帯とか取って来とくか。
侑「はぁ、、」
包帯を探しながらまた考える。
まぁ、結局馬鹿やし何もわからんけども、、。
彼は一体どんな過去を送ってきたのだろう。想像しただけで体が震えた。それが寒さのせいなのかそれとも恐怖なのか俺には分からなかった。
北side
連れてこられた家は大きくてシンプルなマンションだった。まぁアスリートやしな。稼ぎ凄いよな。
先にお風呂に入ってもらったのはただプロの体を労るためだけじゃ無い。俺も気持ちの整理をつけなければならないと思ったからだ。今日全てを話そう。それで引かれても、幻滅されても受け入れよう。そんな風に思えたのはきっと相手が侑だからだろう。
侑が風呂から上がって俺が入る。
北「ッッい!!!」
体はボロボロだ。どれだけ殴られたのか覚えていない。何人と会ったのか、どれだけすがったのか、全て忘れてしまいたい。でも過去は消えない、、
消したい!!消したい! !
何も無かったあの頃に戻りたい、、
そこで初めて気がついた。俺は汚れてしまったのだと。沢山の人によって出来たこの傷は見るに耐えないものだ。
なんて醜いのだろう。
なんて汚いのだろう。
なんて哀れなのだろう。
傷が酷いため湯船には入らずに出よう。
大丈夫心の準備は出来たから。
続く