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「寒いな」
そんな呟いたところで何か変わるわけでもない、そんな愚痴を零しながら雪がしんしんと振る細道を歩いていた。
本来なら車1台通れる程度の道だが雪で人1.5人がようやく歩ける程度の道になっていた。
近くには大通りがあり、大通りの方が歩きやすく道も広い。
普通の人ならそちらを歩くだろう。
だが俺は細道を歩いていた。
理由はこの時期になると車が通れないので人専用の道になる。何より人の通行が極端に少ないからだ。
人見知りな俺からしたらとても居心地のいい道だ。
俺は頭に積もる雪を手で払い足の動きを早めた。
今日は少し見たいテレビがある。
少しモタモタしていたせいか後20分頃で始まる。
歩きにくい細道で一生懸命足を動かしていると目の前に何かが見えた。
一面まっ白な雪の中では少し色が違うだけで一目瞭然だ。
俺は好奇心に引き寄せられそのなにかに近づいた。
近づいてくうちに紺色の何かであることは分かった。
距離は約5m、粉雪が視界を邪魔して良く見えない。
1m、そのくらいまで近づき俺は目を疑った。
そこには女の子がいたのだ。
チャックのない紺色のダボダボなサイズのあっていないパーカーに身を包みフードを被り体を丸くし横たわっていた。
俺はフードをゆっくり覗き込んだ。
俺は再度目を疑った。
髪の色はキレイな若干濃い黄緑色、頭には猫耳が生えており、時折「ピクッ」と弱々しく動かしていた。
呼吸は小さな口で必死に息を繋いでいる。
額を触って見ると冷たく明らかに体温が低かった。
これはやばい、すぐさまその猫を背負い家に猛ダッシュした。
俺はその猫を2階のベッドに寝かせ上から毛布を2枚重ねた。
こういう時は何をするべきだろう、少し焦った。とりあえず運んだもののこの猫は何者なのか分からない。
とりあえずいつ起きても良いように近くに座った。
十数分してガサガサと布団が動いた。
その瞬間猫が目を覚まし布団から半分体を出して上半身だけ起き上がった。
猫がこちらをボケっとした目で見つめてくる。
「あ…君の名前は?」
そんなテンプレートな質問を投げかけた。
「え…えっと…」
少し困った顔で言葉を詰まらせている。
「もしかして、名前分からない?」
「…コク」
無言で頷く。
「そっか、俺の名前は宮谷、これから行く宛てはあるの?」
猫は顔を横に振った。
なぜ雪の中倒れていて名前も行く宛もないのか分からないがそんな独り身の女の子を追い出すことは俺には出来なかった。
「とりあえず俺は下にいるからもし何かあったら降りてきてね」
俺は彼女にそう言い残し階段を降りた。
見たかったテレビ番組は既に終わっていた。
だが謎に失踪感は無かった。
それはきっとテレビよりも刺激的な出来事があったからだろう。
俺はそう考えチャンネルを変えた。
テレビを見ながらご飯を食べていると。
「トン…トン…」と小さな足音が聞こえてきた。
多分彼女が降りてきたのだろう。
少し待ってみると案の定リビングのドアが開いた。
リビングにたってることにより長いしっぽが見える。
「体調は?治った?」
フードを外し、より髪の色と猫耳が目立つ彼女を眺めながら俺はそう質問した。
「…コク」
彼女は先程と同じように頷いた。
「…ソファー…..座っていい?」
少したどたどしく喋る彼女の質問に俺は彼女と同じように頷いた。
彼女がしっぽを曲げてソファーに座り俺は早速これからについて話してみた。
「行く宛がないんでしょ?だったら家で暮らす?」
#ฅ^•ω•^ฅ
にもあえ
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葉菜
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「…いいの?」
遠慮した顔でそう返答する。
「いいよ、うち誰もいないし」
「そっか、」
そう呟き彼女は俺に少しだけ寄ってきた。
興奮はしないが可愛い。
可愛い女の子と猫が融合したらそれは可愛さを詰め合わせた生き物だろう。
そんなことを考えていると。
「宮谷…」
そう彼女が俺を呼んだ。
「何?」
「そろそろ…寝ない?」
ほんの少し慣れた口調でそう呼びかけた。
確か猫は睡眠時間が長いと聞いた。そのせいだろうか。
時計の短針は8時を指していた。
まだ早い時間だが俺も今日は疲れた。
とりあえず今日は寝ることにした。
「さて、寝る場所はどうする?今日は俺のベッドで寝るか?」
「うん…」
ようやく頷きではなく言葉で返してくれるようになった。
彼女がベッドに横たわる時。
「宮谷は?」
「ん?俺は下に布団を敷いて寝るよ」
「一緒に寝ないの?」
「うん、そりゃね」
「どうしても…?」
彼女は俺と寝たいようだ。
完全に懐かれてる。
俺は彼女を宥めるかのように。
「しょうがないでしょ、一人で寝れるようにならないと」
と返答した。
彼女は涙目になりながら。
「そっか…」
と呟く。
俺はそんな可愛らしい彼女をほっとけなくなり。
「しょうがないな」
そう言い彼女の隣に体を倒した。
こうは言ったものの流石に異性とこんなまじかで寝るのは初めてだ。
俺は少しドキドキした。
顔を向き合わせる形で寝ることになった。
彼女はすぐに寝付いたが俺はそんな暇は無かった。
彼女の寝顔も可愛らしい。
しかしこんなまじかで顔を見るとキレイな黄緑色の髪と猫耳が気になる。
特に猫耳はもふもふしていて可愛らしさを更に引き立てている。
今後の生活に思いを膨らませながら彼女の寝顔を眺めていると、いつの間にか就寝していた。
俺は早めに寝たこともあり深い眠りに着いた。