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摩浪side
朝になり俺は起きる。いつもと変わらない1人ぼっちの朝になると思ってた。でも今日は違うみたい。
摩浪『何でお前が此処に居るんだよ』
父「あ、いや、その」
摩浪『チッ、、この家の鍵お前に渡してないよな?』
父「も、貰ったんだよ、、その李律から」
摩浪『嘘つくな 兄貴は一昨日から東京行ってんだぞ?それにもしお前が来るようなら、兄貴も今此処に居るはず』
父「、、、、」
黙り込んでるこの男は俺の父親。母親のヒステリックな性格が怖くなり逃げ出して俺らを捨てた男。
摩浪『俺は学校行くけど、俺が居ない間に家の中荒らしてみろ、、、、警察呼ぶから』
俺はアイツが大嫌い。自分の都合に合わせて母親の味方になってばかりで俺の味方であったことは1度もない。俺が母親に女にされてた時だって何も言わずただ傍観してただけ。
俺が殺されかけた日もそう。怒りに溺れた母親を見て怖くなって逃げた腰抜け。助けもせず警察も呼ばず、、なのに、本当に何で此処にいるんだよ!
摩浪『金が欲しいんだったら自分の親に頼むか、働くかくらいしろよ』
それだけ言い残して俺は家を出ていく。
摩浪『今日はもう家に帰りたくないな』
どっかのホテル借りてアイツが居なくなるまで泊まろっかな?
なんて事を考えながら俺は学校へ向かう。
摩浪『おはようございます』
北「おはよう」
部室に入ると北さんが着替えてた。
摩浪『今日も早いですね』
北「そうか?そこまで早ないと思うけど」
摩浪『まっ、それもそうですね』
赤木「おっはよーさん」
北「おはよう」
摩浪『おはようございます』
赤木「相変わらず早いなー」
摩浪『あの赤木さん』
赤木「ん?」
摩浪『今日から少しの間だけ赤木さんの家に泊めていただけませんか?』
赤木「別にええけど、何かあったんか?」
摩浪『えと、、、、その』
赤木「言いづらい内容なんやな」
北「そういうことなら無理に聞かん方がええ」
摩浪『すみません』
赤木「大丈夫」
安心した。こういう話はあんまり聞かせられないし何よりちょっと酷だから。
摩浪『本当にありがとうございます』
赤木「ええよ」
優しい先輩で良かったって、つくづく思わされる。
赤木side
朝、部活に行ったら摩浪と信介がおった。そんで摩浪が泊まらせて欲しいって言うてきた。
こん前泊まった時は、母親が学校に乗り込んで色々あったから心配になって俺から誘ったけど、、、、
まさかまた
赤木「摩浪、一応聞くけど母親が家に乗り込んで来たとか無いよな?」
摩浪『あ、いや母親“では”ないですね』
“では”?何か引っかかるな。
赤木「なら良かった」
摩浪『まぁ逮捕されましたし』
赤木「それもそやな」
理由は家で聞くことにしよ。
俺らは着替えて体育館に向かう。