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別荘に戻った後、ヴォルフラムはすぐにフレッドと出かけてしまった。盗賊への対策について、町の自警団と話し合いをするそうだ。
ミリエットはマリアやその母のルイーザと共に昼食を取り、会話を楽しんだ。
だが、室内に漂う不安が晴れることはない。
(……これは、私が招いたことだわ)
ひとつの戦いが、いったいどれだけの事態に派生するのか、いつも後から現実に直面することになる。
苦悩のため息を漏らすミリエットを、隣に座るマリアが心配そうに見上げた。
「王妃さま、だいじょうぶ? どこかくるしいの?」
「……いいえ。ただ、ヴォルフラム様と一緒に食事できなかったのが、少し寂しいだけ」
「さびしいよね。国王さま、どうしてでかけちゃったのかなあ」
むぅ、と眉を寄せるマリアの愛らしさに、ミリエッ********************
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