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羽海汐遠
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#一次創作
NaCl
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雨が降っている。
ポツポツ
ポツポツと。
「ロボット?」
少女が顔を覗き込んだ。
「捨てられたんだ…可哀想に」
彼女は私を抱き抱えるとそのまま走り出した。
彼女は家に着くとまず私の体を丁寧に拭いてくれた。
水滴一つでも残すまいとでも言うように、丁寧に、丁寧に拭いてくれた。
電池が切れてる私を充電してくれた。
キュピーンと音が鳴る
「あ!電源ついた!」
「こんばんは。ここはどこですか。あなたは誰ですか。」
「私は日野朱莉!ここは私の家!」
「朱莉さんこんばんは」
「ところで、あなたのお名前は?」
「私には名前はありません」
「そっかー…じゃあ!リゲルなんてどう?」
「リゲルですね。いい名前です。 」
「本当にそう思ってるー?」
ぷくっと彼女はほっぺを膨らます
「なぜリゲルなのですか」
「星のリゲルから取ってるんだけどね!
いつまでも青白く光るリゲルのように、あなたもいつまでも私に取って輝く存在でいてほしいから!」
「とても素敵です。」
xxxx年
友達がロボット、パートナーがロボット。
人間と共存する世界。
でも、ロボットと人間の対立もある。
ある5月のこと。
私がリゲルと出会って2ヶ月後の話。
「リゲル〜!公園に連れて行って!! 」
「かしこまりました。朱莉。」
「かしこまりましたって!まるで“ひつじ”みたい!」
「それを言うなら、“しつじ”ですよ。」
平和な日常はこれきりだったのかもしれない。
7月の中旬
人間と感情を持ったロボットの戦争が始まった。
「リゲル、貴方は人間の味方でいてくれる?」
「私には決めることはできません。
しかし、朱莉がいる限り私は人間の味方もしたいです。」
「私も…私も!リゲルが壊れるまではロボットの味方もする!」
周りの人間、ロボットから見れば私たちは裏切り者なのかもしれない。
でも本来はパートナーであるべき存在なのではないか。
8月
人間が暑い暑いと泣いている。
私たちロボットが反逆を始めてから約1ヶ月。
元々地球温暖化で暑かったところに、我々ロボットとの戦争により断水。
人間もロボットも大変だ。
暑さで壊れるロボット。
熱中症で亡くなる人間。
朱莉のためにも…
水を…
朱莉が白い目で見られるのは私のせいではないか
「眠れませんか。」
「うーん…やっぱり布団がいいよねぇ… 」
「私は朱莉に迷惑をかけていませんか」
「どうしたの?急に」
「すみません。なんでもないです。」
そっと朱莉の頭を撫でた。
朝日が洞穴に差し込んできた。
朱莉は眩しそうにする。
「朱莉。水を探しに行ってきます」
「行ってらっしゃ〜い」
今日はかなり暑い日のようだ。
水を見つけて早く帰らなければ。
水を求め歩いていくうちに3時間弱経っていた。
やっと水があった。
少ない量の水だったが、それを急いで持ち帰った。
洞穴につくと朱莉はぐったりとしていた。
ああ、私が水を見つけるのが遅かったせいで。
「朱莉。水です。飲んでください。 」
私は少しずつ水を飲ませた。
これでは足りない。
このままでは朱莉が死んでしまう。
そういえば、私は元々何のために作られたロボットなのでしょう。
もしかしたらいい装置があるかもしれない。
いろんなボタンを押すと奇跡的に点滴機能がついていたようだ。
なるほど、私は医療のために作られたロボットだったんだ。
水はパックの中に入っていた
輸液チューブをつなぎ、水分と栄養を直接朱莉の静脈へ送り込んだ。
しかし、これで回復するのはまずないだろう。
そうとわかっていても僕は夜まで待った。
待ち続けた
朱莉が死ぬなら私は…
僕もこの世界から去ることにしよう。
朱莉。僕はリゲルじゃなくてベテルギウスだったようだよ。
僕は洞穴の壁に向かって頭を思いっきり打ちつけた。
朱莉と平和な世界でまた会えることを願っている。
その日の夜、僕が壊れるまでに夜空で見たものは満月のような光を放つベテルギウスだった。
超新星爆発だ。
まるで僕のよ
私が目を覚ましたとき、周りを見ると看護師さんがいた。
戦争はまだ終わっていないようだった。
あのとき、リゲルが必死に私を看病してくれた。
でもリゲルはロボットだから、あの洞穴に置いてかれてしまったのだろう。
いつか絶対見つけて、また楽しい生活を送ってやる。
朱莉はそう心に決めたのだった。
コメント
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ふぁらべらさん、第1話読みました…! リゲルと朱莉の出会いから、戦争が起きて、最後にリゲルが自分を犠牲にするシーン、すごく切なかったです。 「ベテルギウスだったようだよ」って言葉が刺さりました…リゲルがずっと朱莉を想って動いてたのが伝わってきて。 朱莉が次にリゲルを探すって決意したところで、まだ終わらない希望を感じました。 続き、すごく気になります!