テラーノベル
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家に帰ると、血相を変えた母がいた。
聞いてみると、私の行った雑貨店に白いフードを被った変な不審者がいたらしい。
無事で良かったと母が涙でクシャクシャになった顔で笑っていた。
だが、宗教は宗教で、母は母だ。
だから、その日から勉強を続行した。
遊んだ分、勉強だって。
高校生にもなって、母の付き添いで、勉強を教えられるなんて、なんだか嫌だ。
夏休みも終わり、学校へいく。
どうしても憂鬱だ。
嫌だ。
ため息をついてしまう私に母は、私を学校に行かせた。
嫌だ、宗教より嫌だ。
そう思ってしまう。
その日は、そのまま白い建物に黄色いガラスの建物に向かっていた。
行きたくないと、思っていたのに。
どうしてだろう。
どうでもいい。
そう思って、中に入ると彼女がいた。
「野口さん…」
声からがらで喋る。
「どうしましたか? 」
「私も神様に光へと導いてほしいです。」
彼女も私も予想外だったのだろう。
私だって、言うはずないと思っていた。
彼女は、予想外だったが、嬉しそうに微笑んで言った。
「いいですよ。」
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学校は私の居場所を隠してる。
友達もいないし、恋人もいない。
ただ、勉強だけしかない。
よく放課後に先生がいなくなると、
「内角さん、宿題やっといてよ。 」
断れるはずがない。
だって、この人はリーダー格の人だから。
「はい、わかりました。」
もし、断ったら、パシリにでもされるだろう。
「ありがっとー!
マジで助かる〜!
さっすが、真面目ちゃん!
まぁ、勉強しか取り得ないもんね!」
母に似ている。
兄に罵声を浴びせた母に。
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彼女は、ガラス玉に語りかけろと言わんばかりの顔をした。
だから、私も従った。
「私はッ、学校ではッ、兄のように、宿題をやってくれる人でしかなくて…
家ではッ、嫌というほど…勉強をさせられますッ。
私はッ、普通に友達や恋人も作りたかったッ!
なのに、母がッ、すべてを滅茶苦茶にしましたッ!」
いつの間にか私は派手に泣いていた。
だが、いい。
「なので、私を幸せへ導いてくださいッ。」
そう言い終えると野口さんは、静かに言った。
「神様からの伝言よ。
あなたの母親を殺せばいいの。
大丈夫、神様が味方をしてくれるって。」
味方‥か。
心強い。
彼女はナイフとダイナマイトと思われるものをを差し出した。
そして、言った。
「これは、殺傷能力が高いの。
殺せたなら、私のもとへ、おいで。
始末してあげるから。
それと、これは特別殺傷能力が高く、大体は火事として処理されます。
どれを使うのかはあなたの自由。
もし、ダイナマイトを使うならば、放置しといていいわ。
持ってきたら、逆に不審に思われるから。」
そう教えられて、私は
「はい。」
と答えていた。
明日から、ほぼ無計画の言われたまま実行する母殺害計画が実行されるだろう。
さよなら、無難でつまらない世界。
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