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飯豊と小峠は、密室の中で身体を重ねる瞬間を迎えた。


二人の躰は絡み合い、一つの存在となって融合していく。


その光景はまるで慎重で冷静な動きをしているかのようだった。


しかし、小峠の心は揺れ動いていた。


この関係がただの肉体の絡み合いだという事実が彼を悲しくさせる。


彼は、飯豊との関係がただのセフレであり、自分自身を満たすものではないのではないかと疑念を抱いていた。


飯豊の技巧によって、快楽は小峠を包み込む。


しかし、その快楽が過ぎ去ると、彼は何か足りないものを感じるのだ。


飯豊のカッコよさや優しさに惹かれながらも、小峠は心の奥深くに飯豊からの愛情を求めていた。


「愛されたい、もっと愛されたい」と小峠は思いながら、抱きしめられることを切望していた。


自分自身も愛されたいという強い願望が彼を追い詰めていた。


身体の一体感が高まる中、小峠の目から熱い涙が溢れ出た。


その悲しみと欲望の混ざり合った感情が彼の心を包み込んでいく。


だが、飯豊はそれに気づいていた。


焦りを感じながらも、飯豊は小峠の涙に応えるべく声をかけた。


「大丈夫か?痛かったのか?」彼は心配そうな表情で尋ねた。


小峠は涙を拭いながら微笑みを浮かべ、嘘をついた。


「全然大丈夫だよ。ただ、お前とこんなことができて嬉しすぎて涙が出ただけだ。」


その言葉に、飯豊は微笑み返した。


「俺も嬉しいよ」と言って彼を抱きしめた。


しかし、小峠は飯豊の優しさと笑顔を見て、自分を守るために目を背ける。


彼は内なる声が告げるのを感じた。


「だめだ、飯豊。こんなに優しくしてくれたら、本気で好きになってしまう。この優しさは、ただの俺に対する配慮ではないのだ」と。


翌朝、まだ眠たい目をこすりながらラブホテルのベッドで目を覚ますと、白いシーツが身体を包み込んでいた。


その清潔なシーツの上での一夜を思い出し、微笑ましさと少しの切なさが胸に広がる。


飯豊がもう去ってしまった後だと気付いた小峠は、寂しさが心をよぎらせる。


彼との甘いひと時が過ぎ去ったのだ。


しかし、彼はその切なさを後回しにしようと決意し、少しでも心のモヤモヤを晴らすためにベランダに出ることにした。


バスローブを身にまとい、小峠は心地よい風に吹かれながらベランダに出た。


彼はポケットからタバコを取り出し、指先で丁寧に挟む。


ライターの火を着け、初めは揺れる手でタバコに火をつける。


そして、深く吸い込む。


煙が小峠の口から舌を抜け、彼の体内に広がる。


しかし、その一瞬から涙が小峠の目からあふれ出てくる。


彼は意識せずに涙を流していた。


それは彼が飯豊に対して抱く思いの深さや、彼女への未練と愛情の表れだった。


涙が小峠の頬を伝って流れ、地面にあとを残す。


それは彼が一人きりでいる寂しさ、飯豊と一緒に過ごしたいという温かな願いが具現化したものである。


小峠はタバコを手元で揺らしながら、思いを巡らせる。


彼は自分の心の奥底で、飯豊と恋人になりたいという思いが強く燃えていることを再確認した。


飯豊の魅力に心を奪われ、彼との時間をもっと共有したいという願望が小峠の胸に満ち溢れていた。


彼の涙は悲しみによるものでありながら、同時に彼の心の繊細さや飯豊への深い愛情が感じられる。




飯豊は小峠の寝顔を見て、心がときめく瞬間が訪れた。


その時、彼は小峠が可愛らしさの頂点に達していると感じた。


小峠の長いまつ毛が優雅に揺れ、白い肌が透明感を放っている。


飯豊は心の中で、「こんなに可愛い寝顔をしているなんて」と思わずにはいられなかった。


彼は静かに近づき、小峠の髪を優しくなでてみた。


その一瞬、小峠の表情が微かに緩んだように見えた。


飯豊は小さな微笑みを浮かべながら、小峠の頭を撫で続けた。


その様子はまるで、彼が大切な人を思いやる優しさに溢れているように思えた。


しかし、飯豊は同時に小峠の眠りを邪魔したくないという思いも抱いていた。


彼は慎重に身支度を整えるため、必要最低限の音や動きを心がけた。


飯豊は目を細めながら小峠の寝顔を見つめ、その可愛らしさに心を躍らせた。


時間が経ち、飯豊は小峠を起こさないように気を配りながら、ラブホ代をさっと支払って出る準備を始めた。


彼の険しい表情が少しずつ和らいでいき、にやけ顔に変わっていく。


飯豊は小峠の寝顔を思い出し、思わず恍惚とした気持ちが胸に広がっていった。


しかし、飯豊は好きな相手に対しては時折意地悪な態度を取ってしまう傾向がある。


彼の愛情表現が下手なのだ。


それは自分の理性を抑えながらも、小峠に無茶をさせたくなかったという思いが働いているからかもしれない。


飯豊は小峠を起こすことなく、彼のために準備をする。


それにはラブホ代を払うことも含まれていた。


彼は財布を取り出し、決まった金額を支払った。


飯豊は小峠のために何でもしようと思っていたのだ。


ラブホを出る際、飯豊の表情は再びにやけていく。


彼は小峠の可愛らしい顔や存在を思い出し、幸せな気持ちに包まれていった。


飯豊の顔は赤くなり、喜びとともに嬉しさが顔に滲み出しているように見えた。


その後、飯豊は小峠の赤くなった顔や泣き顔、潤んだ涙目の姿を思い出すことがあった。


また、小峠が述べた言葉も彼の頭から離れなかった。


「お前とこんなことができて嬉しすぎて涙が出ただけだ。」と飯豊は思い出した。


彼は小峠に対して特別な感情を抱き、何度も彼のことを考えながら歩いていた。


飯豊は花屋に立ち寄った。


その店内にはたくさんの美しい花束が並べられており、飯豊の目は輝いていた。


彼はふと、花束を手に取り、小峠への思いを込めて贈りたいという思いが湧き上がってきた。


その花束を握りしめながら、飯豊は小峠とのデートのシーンを思い浮かべた。


彼は彼と一緒に過ごす時間をイメージし、二人が笑いながら歩く姿や楽しくおしゃべりする様子が脳裏に浮かんだ。


彼はその想像の中で心が躍り、幸せな気持ちに包まれた。


その次は、飯豊は小峠に自分の気持ちを伝えるシーンを思い描いた。


彼は緊張しながらも、小峠の前で素直な気持ちを告げる様子を想像した。


飯豊は口ごもりながらも、小峠に対する愛情や感謝の気持ちを伝える決意を固めた。


彼は想像の中で、小峠が優しく受け入れてくれる姿を思い描き、胸が高鳴った。


そして、最後には飯豊は小峠に花束を贈るシーンを思い描いた。


彼は花束を手にし、小峠の前で微笑みながら渡す様子を頭に浮かべた。


彼の目は輝き、鼻の舌が伸びるほどの喜びを感じていた。


これらの想像の中で、飯豊の心は小峠への想いで一杯になった。



小峠は嫌な予感を抱きながら、ラブホテルから出て、天羽組の事務所に向かった。


事務所のドアを開けると、そこにはソファーがあって、小峠の兄貴分である小林がそこで寝ていた。


小峠は少し冷たそうに見えた小林に心配して近づき、毛布を掛けようとした。


しかし、その瞬間、小林は小峠の腕を引っ張り、思わず小峠は驚きの声を上げた。


小林は何かを言いたげな表情で小峠を睨みつけ、そのまま小峠をソファーに押し倒し、彼の腕を拘束した。


小峠は目の前の光景に恐怖を感じながら、小林が何をしようとしているのか理解できなかった。


小林は小峠の顔をつかみ、低い声で言った。


「お前、飯豊にズブズブにされてんだろ?」


小峠の顔は赤く染まり、彼は何も言えなかった。


小林は残忍な笑みを浮かべ、小峠の頬を乱暴につかみながら言った。


「お前のケツ、チェックしてやるよ、俺のちんこで」


小峠は恐怖で身動きが取れず、パニックに陥った。


彼は必死に抵抗しようとするが、小林の力には太刀打ちできなかった。


小林は小峠のズボンのチャックを開け、彼のズボンを下げていった。


小峠は抵抗しようとしたが、小林の拘束から逃れることはできなかった。


小林は冷たくてむごい言葉を口にしながら、小峠のパンツに手を入れていった。


小峠は嫌がり、怖がりながらも、心の中で必死に飯豊以外は嫌だと思っていた。


恥ずかしさや羞恥心から、小峠は泣きながらも飯豊に助けを求める声を口にしてしまった。


すると、小林の表情が一変し、鬼のような形相になった。


小林は低い声で言い放った。


「俺が抱いてやるって言ってんのに他の男の名前出すわけ?」


その言葉に小峠はますます怯え、言葉を失った。


小林の表情は再び変わり、悲しげな表情になった。


「なあ、華太。俺ってそんなに怖い?答えろよ。」


小峠は声を詰まらせ、何も言えなかった。


小林は小峠の髪を乱暴につかみ、「答えろって言ってんだろ?」と強制した。


そのとき、部屋に飯豊が入ってきた。


飯豊の顔は怒りに満ちていた。


続く


飯豊くんは焦らしたい

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