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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


〈File36:夜を歩く〉

犯人の次の狙いは私の家だ。

ごく一般的な女性なら、自宅の鍵が奪われれば知人の家に避難することも想定してるんだろう。

いくら鍵があるとはいえ、他人の家に忍び込むならきっと深夜を選ぶ。

近所の人の目も気になるし、悪いことするなら身を隠しやすい夜の方がなにかと都合が良い。

そうすれば心ゆくまで家探しできる。

「そうはさせるもんですか」

私が『ごく一般的な女性』の枠から飛び出してることを、犯人は知らないかもしれない。

絶対に盗っていったもの全部弁償させてやる。

沸々と怒りを募らせていると、智世が首を傾げた。

「カグヤ?今、なにか言ったか?」

つい漏らしてしまった独り言を、智世が聞き返す。

目が泳ぎそうになるのを隠す必要はなかった。

わずかに視線を*****************************

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君の背骨に棲みたい

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