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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


私に投げ飛ばされ、ろくに受け身も取れずに廊下に転がったのは

「……情熱的なお出迎えありがとう、ダーリン」

智世だった!

〈File37:春待つ氷〉

「全くもう。どうせリンダを買収して住所聞き出したんだろうけど、こんな時間になにしに来たのよ」

救急箱を片付けながら問いただすと、智世はなぜか誇らしげな笑みを浮かべていた。

背中に貼ってやった湿布がツンと臭う。

「そんなの君の行動を読んでいたからに決まっているだろう?」

「帰って」

「まあ、少し待て」

そそくさと服を整えた智世は、暗闇に手をさ迷わせるようにして立ち上がった。

足取りはおっかなびっくりで、その辺のものにぶつかりはしないかと私の方が冷や冷やしてしまう。

智世は初めからそうすることを決めていたように、こぢんまりとし*********

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君の背骨に棲みたい

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