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今回はヴィラン連合の少女「ナナメ」 の
過去編をお送りしま~す
ナナメ=葛城ねいです!
「将来の夢は、ヒーローになることです!」
小学生の頃、作文にそう書いた。
名前の横に、大きく丸をつけた先生の赤ペンが残っていた。
「正義のヒーローになって、困ってる人を助けたいです」
それは、本気だった。
心から、そうなりたかった。
でも-―
ナナメの個性「折線」は、最初から“強力”
だった。
物の動きを曲げ、制御不能な軌道を描かせる。
先生はこう言った。
「危ないから発動しないようにね」
「うっかり誰かに当たったら、どうするの?」
怖がられた。
親も、近所も、友達も。
「なんで君の個性、そんな変なの?」
「それ、ヒーローには向いてないんじゃない?」
ナナメは、静かに“自分の夢”をしまい込んだ。
中学三年。
推薦入試を受けた雄英予備校の面接で、
言われた。
「制御の難しさが、ネックです。協調性にも不安があります」
「“事故”になりかねない個性を、ヒーロー教育には組み込めません」
努力もした。制御の訓練もした。
でも「性質」が向いてないと判断された。
そこから先の道が、ぐにゃりと曲がった。
その日の夜、雨の中、コンビニ前で一人座っていたとき――
声をかけてきたのが、トガ ヒミコだった。
—————————————-‐—————
「ねえ、“向いてない”って理由で夢を潰されるの、バカみたいじゃない?」
トガの声は、ひどく優しかった。
「いいじゃん、壊したってさ。世界が最初からこっちを否定してんだもん」
その言葉に、ナナメの中の何かが“折れた”。
いや、本当はとうの昔に折れていたのかもしれない。
それに自分で気づいただけだった。
今でも、ときどき見る夢がある。
白い制服。憧れのヒーロー。拍手する人たち。
その中で、笑っている自分。
でも、目が覚めると――
出久の顔が脳裏をよぎる。
“まっすぐ進む”ヒーロー。
「……あたしには、あんなふうにはできなかったんだよ」
<補足>
「声をかけてきたのが、トガ ヒミコ
だった。」
って言うところでヴィラン連合に入る
お誘いをして、そのまま入ったっていう
流れがあったよ~
意味不明な所があったら教えてね
補足させて頂く!
{主から一言}
次からハートの数指定するよ
指定数行ってなかったら出さない
タイプなのでよろしくね~
あと、描くの面倒くさいからハートの
指定数は高めかも…?