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【刻印戦鬼】
第1話【幸せの先に】
幸せは、ずっとずっと続くものだと思っていた。
家族と笑って、同じ道を歩いて、同じ景色を見て――。
でも、それは。
ただの、妄想だった。
玄関の扉を開けると、夏輝は小さく息を吐いた。
夏輝「ただいま…」
少し疲れた声が、家の中に溶けていく。
姉(美希)「おかえり!」
すぐに姉の美希が明るい声で返事をするのが飛んできた。
その瞬間と同時に
ドンドン、と重い足音が近づいてくる。
親父「夏輝!お前また喧嘩したな!」
夏輝「げっ、親父」
親父「げっとはなんだ!」
ゴンッ、と鈍い音がして、夏輝の頭にゲンコツが落ちた。
夏輝「いってぇ…」
思わずしゃがみ込む。
姉(美希)「ハハッ、怒られてる笑」
夏輝「うるせぇな、姉貴」
親父「人の話を聞け!」
もう一発来る、と夏輝は反射的に体をずらして避けた。
夏輝「それいてぇんだよ!」
親父「何回言っても辞めないのが悪い。これで何回目だ」
夏輝「だって…」
親父「喧嘩をするな! 次したら、ゲンコツじゃ済まさねぇからな」
そう言い残して、父は去っていった。
静かになるリビング。
姉(美希)「あーあ」
姉が隣に座る。
夏輝「なんだよ…」
少しの沈黙。
姉(美希)「なんで喧嘩したの?」
夏輝「別に…」
姉(美希)「別にじゃないだろ。理由なしで喧嘩するような馬鹿では無いだろ」
少し意地悪な顔で姉が言う。
姉(美希)「それとも何? 喧嘩理由なしで喧嘩する馬鹿ですか」
夏輝「馬鹿じゃねぇよ!」
また少し沈黙。
夏輝は小さく息を吐いて、ぽつりと呟いた。
夏輝「友達が…いじめられてて」
姉(美希)「……」
夏輝「許せなくて…殴った」
沈黙。
姉(美希)「…そっか」
姉は立ち上がると、急に笑顔になって
姉(美希)「偉い!偉いぞ!我が弟よ!」
そう言って、夏輝の頭を撫でた。
夏輝「なっ!/// 撫でんなよ!」
姉(美希)「良いではないか」
ふたりで、少しだけ笑い合った。
親父「夏輝!美希!支度しろ! 夏祭りに行くぞ!」
2人「「…✨✨✨」」
ー夏祭りー
姉(美希)「おぉー✨✨」
姉(美希)「射的だ!! ちょっとしてくるね!」
夏輝「…おう」
姉が走っていく。
人混み、屋台の匂い、笑い声。
夏輝は少しだけ黙って、父の隣に立った。
夏輝「親父…」
親父「なんだ…」
夏輝「その。あっ、、、」
言葉が詰まる。
夏輝「ごめん」
夏輝「喧嘩して迷惑かけてごめん」
親父は少し黙ってから言った。
親父「友達の為に殴ったんだってな」
夏輝「えっ?!なんで知ってるの?!」
親父「あぁ? 丸聞こえだったぞ」
夏輝「まじで?!」
親父「廊下は響くからな」
夏輝「まじかぁ…」
親父「でも、理由が知れてよかった」
父は夏輝の頭に手を乗せた。
親父「お前は、悪くなかった」
親父が笑う
夏輝「…親父」
夏輝は少し照れた
姉(美希)「ん? 仲直り成功かな?」
後ろから姉が現れた。
夏輝「うわぁ?!姉貴って…なんだその量!!!」
姉の手には、大量の景品。
姉(美希)「つい夢中になってな笑」
夏輝「お前、子供達に残してやれよ」
姉(美希)「後でちゃんと子供にあげるもん」
夏輝「貰うより自分でとる方が嬉しいだろ」
姉(美希)「でも、取れない子もいるだろ」
周りはガヤガヤと賑やかで、笑顔で溢れていた。
その時、父が小さく呟いた。
親父「お前達が俺の子で良かった…」
2人「ん?」
二人が振り向く。
夏輝「親父今なんt――」
ドンッ🎆
ヒュー……ドンッ🎆🎇
夏輝「あ!始まった」
姉(美希)「今年も綺麗だね」
親父「そうだな」
夏輝「来年もまた見に来ような!」
夏輝が笑う。
姉と父も笑った。
――その時だった。
女性「きゃぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあ!!!」
夏輝「なんだ?」
周りの人「人が倒れてる!」
周りの人「あいつ何者だ!」
夏輝「すみません!」
人混みをかき分け、前に出る。
そして、夏輝は見てしまった。
夏輝「…ッ!」
目の前には、背中を骨のようなもので刺されている男性。
もう1人、背中から骨のようなものが生えている男。
そして――
目の前で、女性を切りつけた。
???「うるせぇな、」
血だらけの男が、ゆっくりと振り向く。
その手には、骨のような刃。
夏輝「なんだ…あいつ」
—2話へ続く
ご視聴ありがとうございます😭🙏✨
どうだったでしょうか?
初小説!初めて書くからめちゃくちゃ緊張した笑
今回この【刻印戦鬼】を漫画化するので小説と漫画両方で楽しんで貰えたら嬉しいと思ってチャレンジして見ました!
次は、第2話で会いましょう!!
コメント
15件
え、やっばぁめっちゃ面白いんだけど!!?✨️✨️ 続き気になるぅ〜!
二人ともめっちゃいい人すぎっ!( ; ; ) 最後の男の人誰やろ?楽しみ!