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わた
第2話 【復讐心】
夏輝「なんだ…あいつ」
夏輝の声は、震えていた。
その言葉を聞いた瞬間、父と姉の顔色が変わった。
一瞬で、真っ青になった。
親父「夏輝!」
夏輝「ん!親父…」
姉「逃げるよ!」
姉が強く夏輝の手を引いた。
夏輝「え?でも…」
親父「あいつから…逃げるぞ」
夏輝「なんで!俺らは何も…」
???「待て。」
次の瞬間、目の前に“そいつ”が現れた。
???「お前ら…刻印者だな」
???「刻印者はここで排除させてもらう」
夏輝(刻印者? なんだそれ)
状況が何も分からない。
でも、父と姉の表情だけで分かる。
――こいつは、ヤバい。
親父(夏輝だけでも逃がすか…)
親父(いや、あいつだけで生きていけるわけない。だったら、美希も――)
姉「夏輝。逃げて。」
夏輝「はあ?なんd」
姉「いいから逃げて!!」
美希は大きな声で叫んだ。
夏輝「…ッ!」
姉の声に、体がビクッと震えた。
今まで聞いたことのない声だった。
夏輝「…わかった」
夏輝は走り出した。
後ろを振り返らずに、ただ走った。
親父「美希。お前…」
親父「お父さんを置いて行けないよ」
その瞬間――
姉の刻印が光る。
銃刻印発動。
親父「…ありがとな」
親父の刻印も光る。
刀刻印発動。
夏輝「はぁ、はぁ…!」
夏輝は必死に走っていた。
夏輝(何が起こってる? なんで姉貴達は…)
後ろから、鈍い音が聞こえる。
ドンドンッ!!
ぐはぁッ!!
ドンッ!!
夏輝「はぁ、はぁ…」
夏輝(嫌な音が聞こえる。姉貴達…大丈夫なのかよ)
また音がする。
ドンドンドンッ!!
ぐあぁッ!!
姉「お父さん!」
足が止まりそうになる。
夏輝(親父…!何があったんだ。見たい…でも…)
その時、頭の中にさっきの言葉が響いた。
姉『逃げて!!』
――過去の記憶。
小さい頃。
転びそうになった姉を、夏輝が助けた日の記憶。
走りながら、夏輝は歯を食いしばる。
涙1滴1滴溢れて出てくる。
でも。
でも――
足が止まった。
夏輝「はぁ…はぁ…」
そして、振り返ってしまった。
そこにいたのは。
地面に倒れ、血まみれになっている親父。
そして――
敵に踏まれている姉貴の姿だった。
夏輝「姉貴!!親父!!」
姉「…夏輝…ッ」
姉貴が、かすれた声で名前を呼ぶ。
夏輝が駆け寄ろうとした、その瞬間――
姉「夏輝!!」
姉貴が叫んだ。
姉「生きて! 生きて誰よりも幸せになってね!」
姉貴は泣いていた。
次の瞬間。
敵の骨の刃が、姉貴の体を貫いた。
姉(夏輝…ごめんね。ごめん、ね)
声にならない姉貴の言葉。
最後に涙が1滴落ちた…
夏輝「〜〜ッ!!」
夏輝「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
夏輝「姉貴!親父!」
夏輝「嘘だろ! 嘘って言ってくれ!」
涙が止まらない。
夏輝「嫌だ。嫌だよ…」
その場に崩れ落ちる。
???「お前もすぐに送ってやるよ」
敵がゆっくり近づいてくる。
その時、夏輝の頭の中に浮かんだのは――
幼い頃、三人で見た花火。
喧嘩して怒っている父。
それを見て笑っている姉。
姉『夏輝!』
親父『バカ息子』
笑顔の二人が、手を振っている。
そして、だんだん消えていく。
夏輝「こ…す、…」
夏輝「殺す、殺す」
その瞬間。
夏輝の体に刻印が刻まれ、光り始めた。
???「なんだ?」
敵が驚く。
夏輝は涙を流しながら、顔を上げた。
目が花火のように光っていた。
夏輝「ぶっ殺してやるよ、地獄底まで!!!」
泣きながら、叫んだ。
—第三話へ続く
ご視聴ありがとうございました🙏☺️
???の名前は次の話で判明!!
夏輝の刻印は何か?!当ててみてください!
次回は、夏輝VS???…!!
それでは次は第三話で会いましょう!
コメント
2件
見るの遅れたぁぁ!!すまん!! うわぁぁ😭お父さんもお姉ちゃんもいい人ぉ! 夏輝くんは花火関連の刻印なのかな?…🤔💭