コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『雨夜君か…』
『雨と夏だね!』
彼女はそう言った
「雨と夏?」
『雨夜君が雨で、私が夏!』
僕は理解した。
「ふふっ(笑)そういう事か…」
『…!やっと笑った!』
「え?…」
『私と会ってから笑ってなかったからさ』
確かにそうだ
《雨夜〜!》
桜の声がする
「そろそろ行くね」
『またね』
「うん。」
「どうしたの?」
《教室に行ったら居なくて》
「あー、なるほど」
《そういえば転校生来たんだよ》
僕は察した
「名前は?…」
《えっとねー、繰越 夏葵》
「その子さっき会ったわ」
《えー!まじか》
「まぁいっか」
《興味無さすぎな(笑)》
「帰るか」
夏の夕方は好きだ。なんか落ち着く。
雰囲気も好きだし、ひぐらしの鳴く声も好き
案外夏好きかも(笑)…
「ボー」
《どうしたんだ?》
「いーや、夏も悪くないなって」
《なにその上から目線(笑)》
きっとそう思ってるのは彼女のせいだ(笑)
そう思ってる僕の耳に、好きなひぐらしの鳴く声が入ってくる。