テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あきside
ぷりがトイレに行ってから、まぁまぁ経ったけど…遅いな。
「おーい、指名入ったぞー」
「分かった!ぷり呼んでくるねー!」
「〜〜~ッ!」
ん?なんか話してる?
どうしたんだろ
「ぷり、指名入っt」
「…って、は?」
「お前ら、なにしてんの?」
ぷりが押し倒された状態で、そこにいた。
この画角からじゃ顔は見えないけど、髪が濡れてるってことは、きっと顔を水につけられたんだろう。
すると、見てみろよ、と言ってぷりの顔を俺に見せてきた。
不細工すぎて驚いたとか?と思いながら顔を見ると、
そこには、俺の…元カノがいた。
「ぷりっつ、だよね?」
「ッ、ひ、ひと、違いでしょ」
「…こんな顔が整ってるのなんて、そうそういないよ?」
「しかも…嘘をつく時に目を下に逸らす癖も。」
「なんで、ここにいるの?」
「…歩いてたら、誘われたから。」
ぷりっつということを否定するのを諦めた、とでも言うような表情でいる、俺の最愛。
「あと…ここに入れば、新しい好きな人が、出来ると思ったから。」
「なんで、俺が居ても辞めなかったの?」
「あんな酷い別れ方したのに…」
「それでも、好きなんだもん。」
「会った瞬間、閉じ込めてた”好き”の感情が、また溢れてきちゃったから。」
「…好きだから。」
あぁ、なんで君は、俺の事をそんなに好きでいてくれるんだろう。
昔からそうだ。
諦めたはずなのに…
ほんと、悪い人だなぁ。
コメント
1件
お疲れ様です、あおいです。 第6話、読ませていただきました。 ぷりの正体があきの元カノだったんですね…「嘘をつく時に目を下に逸らす癖」という、よく知る相手だからこそ見抜ける仕草が切なくて、胸が締め付けられました。それでも「好きだから辞められなかった」というぷりの言葉に、あきの「悪い人だなぁ」という呟きが沁みます。お互いに抗えない引力を感じました。続きがすごく気になります…!
𝐴𝑖𓂃🧡💛💚
167
73
227