テラーノベル
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晶子は紙袋を椅子から持ち上げて、フードコートのテーブル越しに向かいに座っているカンナに渡した。
「あたいに土産? 悪いな、気を遣わせちまって」
「お土産ぐらい当然だよ、親友だもん。開けてみて」
「いいのか? じゃ遠慮なく、と」
カンナが袋の中の物を取り出すと、真新しいジージャンだった。カンナは目を輝かせて広げてみた。晶子は説明した。
「まだ日本には入ってないブランドだって聞いたから。カンナ、ジージャン好きだよね?」
「すげえ! アメリカの本場のやつか? ありがとよ晶子、こりゃたまんねえや。よし、今すぐ着てみよう。晶子、いいか?」
「あ、うん、あたしは構わないけど」
「ちょっくら着替えてくらあ。そこで待っててくれ」
カンナはジージャンを掴んでトイレへ駆けだして行った。数分後にジージャンを羽織って戻って来た。
ミニスカートの上にジージャンを着た格好で晶子の前で、くるりと体を回転して見せる。
「どうだ?」
晶子は手を軽く叩きながら言う。
「わあ、やっぱりカンナにはそういうの似合うね。格好いい」
「そうか? ははは、こりゃ最高のお土産だぜ」
「ちょっと、カンナ。そんなに窓際近くではしゃいじゃダメだよ。ここ3階だから、外からスカートの中見られちゃうよ」
「別にいいじゃねえか、パンツぐらい見られたって。見られて減るもんじゃねえし」
「もう! そういう問題じゃないって、いつも言ってるでしょ!」
コメント
1件
晶子がカンナに気の利いたお土産を渡すところ、すごくいい関係だなって思いました。カンナが即トイレで着替えてはしゃぐ姿と、それに「スカートの中見られちゃうよ!」って慌てる晶子の掛け合い、めっちゃ可愛かったです。二人の距離感が自然で、読んでてこっちまで温かい気持ちになりました。カンナの「パンツぐらい」発言には思わず笑っちゃいました🤍
もな
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115
宇津Q
2,059