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グレース「みんな、お洗濯が終わりましたよ〜、中に入ってお勉強の時間です」
少女たち「は〜い!」
少年たち「ちぇっ」
アンリ「ふぅ〜…」
ミスズ「アンリ!お疲れ様!めっちゃ走ってたね!」
アンリ「うん…」
魔法の先生「はい、みなさん!今日は水を浮かしてみましょう!」
ミスズ「へぇ〜こんな感じなんだ!」
アンリ「ここはちっちゃい子クラスだね!」
グレース「今から施設を案内するけど、その前に質問はあるかしら?」
ミスズ「あの、ルアちゃんとルイくんについて教えて欲しいの!」
グレース「あの2人ね、ルイは活発で優しい子よ、ルアは目の前で両親を無くしたりであまり喋らないけど優しくて良い子よ」
ミスズ「そうなんだ…」
そのまま歩いていると見事なステンドグラスや美しい大きな時計があった
ミスズ「綺麗!…ん!?」
誰かに引っ張られたミスズは後ろを振り返る
アリア「あら?ルアちゃん?どうしたのですか?」
ルア「…教えて」
ミスズ「え?」
ルア「私に魔法を教えて!」
ミスズ「え、ええぇぇぇ!?」
ミスズ「ほうほう」
アリア「ルアちゃんはお兄さんであるルイくんの役に立ちたいから魔法を覚えたい、そうなのですね?」
ルア「…うん、ルイ兄のお手伝いがしたくて…」
ミスズ「もしかして読んでた本は、」
ルア「…魔法の本」
アンリ「そんなに魔法を覚えたいのに授業には出ないの?」
ルア「…」
そう聞くとルアは押し黙ってしまう
グレース「…ルア、魔法を早く覚えたいのなら授業に戻りましょう」
ルアは首を横に振る
アリア「どうして戻りたくないのですか?」
ルア「…だって、ルアはあんまり喋れないから…質問できない」
ミスズ「それは私も同じなんじゃ…?」
ルア「ううん、お姉ちゃんは違うの、分かんないけど…」
アンリ「分かるよ〜ミスズは話しやすいよね〜」
グレース「ミスズは昔からそういうところがあるわねぇ」
ミスズ「そうなのかなぁ…」
ルア「で!魔法、おしえてくれる?」
ミスズ「うーん、まぁちょっとならいいよ!」
ルア「ありがとう!」
それからミスズは色んな事を教えた
学校で習った基礎やイリスとの特訓、時にはアリアやグレースも教えた
ミスズ「うーん、もしかしたらルアは生成魔法とかが合ってるのかもね?」
ルア「生成魔法?」
ミスズ「錬金術に近い魔法なんだけど、魔力で弓や剣を作る魔法なの!」
ルア「へぇ〜、図書館にあるかなぁ?」
ミスズ「う〜ん、あんまり一般的じゃないんだよねぇ…」
ルア「そっかぁ」
ミスズ「私の師匠なら知ってると思うんだけどね〜」
ルア「その師匠が本とか持ってたりしないの?」
ミスズ「あ〜!あるかも!」
ミスズ「明日も来るからその前に寄ってくるね!」
ルア「うん!ありがとう! 」
ミスズ「ここまでは大丈夫そうだね」
誰にも気づかれないようにしなきゃね…
イリス「ミスズ」
ミスズ「はい、どうしました?」
イリス「許可なしに私の部屋の本を持ち出しちゃだめだよ?」
ミスズ「持ち出すと思ってるんですか!?」
イリス「まあまあ、危険な本もあるからね、持っていっちゃダメ、分かった?」
ミスズ「は〜い!分かりました!」
イリス「よし」
ミスズ「ダメなことだけど…ルアちゃんのためだしね!」
ミスズは足音を立てないよう、慎重に歩く
本棚には沢山の魔法の本があり、豪華な見た目からありふれた素朴な見た目まで多種多様にある
ミスズ「豪華なやつは触らずに普通のやつからさがそうかなぁ…」
???「何をしている?」
ミスズ「うわぁぁぁぁ!!!」
グラン「おい、バレるぞ?いいのか?」
ミスズは急いで口に手を当てる
グラン「はぁ…こんなところでコソコソと、何をしている?」
ミスズ「いやぁ…ちょっと本を探してて…」
グラン「明かりも付けずにか?」
ミスズ「うう…」
グラン「どうせ外に持ち出そうとしたんだろう」
ミスズ「うっ」
ギクッと肩が体が震えた
グラン「…どれだ?」
ミスズ「…まだ見つけてません」
グラン「はあ…どうせこれだろ?」
グランは魔法の本には珍しい見た目の本を出した
本には生成魔法の基本と書かれている
ミスズ「え………?」
グラン「引くなよ…イリスがこれを渡せって言ってきたんだ」
ミスズ「あ、なんだ、イリスさんかぁ…」
グラン「はあ…とにかく持ってけ、許可ならやる」
ミスズ「ありがとうございます!」
ミスズはお辞儀をした後素早く去っていった
グラン「…まったく」
つづく