拝啓…過去の僕へ。これからの僕を救ってください。 そんなことを言っても、どうせ無理だって分かってるのに、いつも願ってしまう…。
【ウォーター🌊】「俺もついに…悪い人になっちゃったのかな…。」
【ウォーター🌊】「とりま…エゴサでもするか…。」
〖コメント〗「なんか急に居なくなったよね。この人たち。」
〖コメント〗「昔話題になってたアイドルグループだっけ?もう終わったんじゃない?」
〖コメント〗「オワコン。」
【ウォーター🌊】「オワコン…。」
そうだよ。俺らは終わったんだよ。きっと…いろんな意味で…。
ファイアたち…どこ行ったんだろう…。最近…全然会えてないんだよなぁ…。
【ウォーター🌊】「俺らはずっと帰りを待ってるのに。」
アイツら…帰る場所はここだって…当たり前のように言ってたはずなのに…もう帰ってこないのかな…。
俺らが昔あげてた動画のコメント欄には、アンチコメントやオワコンという人で溢れていた。今の俺は…こんなに輝いてない…。部屋のすみっこで…ずっと居座ってる…ただの男だ…。
【ウォーター🌊】「誰か…助けて…。いい加減…思い出したい…。」
ガチャ🚪
【リーフ】「ただいま…。」
【ウォーター🌊】「リーフ…?」
急にドアが開いたかと思えば、そこには知っている人が立っていた。俺の大切な人が。
【リーフ】「久しぶり。今までごめんね。もう1人じゃないよ。」
【ウォーター🌊】「リーフ!どこ行ってたんだよ…。あっ…そうだ!サンダーたちも居るんだろ!?会わせてよ!」ギュッ
【リーフ】「サンダーたちはいないよ。」
【ウォーター🌊】「え…?」
【リーフ】「今日は連れてきてないんだ。都合が悪いと思ったから。ところで…キミも仲間にならない?ウォーター。」
【ウォーター🌊】「どういうこと…?」
【リーフ】「僕…仲間が欲しいんだ…。だから…ねぇ…お願…」
【ウォーター🌊】「っ…!」
俺はとっさにリーフの手を振り払って、離れた。何かが違う…あの時の優しかった君とは…何か違う…。
【ウォーター🌊】「リーフ…もうやめようよ…そんなこと…。俺は…!また君たちといっぱい楽しいことしたいのに…。」
俺はその後…必死に叫んだ。
かつて優しくて、強くて、カッコよかった君に届いてほしいと思ったから。
だけど…結局届かなかった…。
【リーフ】「もういいんだよ。もう疲れた。」
輝いていたあの頃の君は、もう居なくなっちゃったんだ…。
それを知ってしまったとき、やり場のない気持ちと同時に涙が溢れ出した。
【ウォーター🌊】「なんでこんなことになっちゃったんだろ…(ボソッ)」
【リーフ】「それは弱い俺のせいでもあり、この世の中のせいだよ。」
【リーフ】「人って…そういうものだよ。みんなはただ笑顔で居るだけで…ホントはツラいと思ってるの。俺はもう…奇跡なんて信じないよ。その代わり…自分の力だけを信じてる。コメント欄の平和ボケしてる暇な連中とは違って…キミは優秀なんだから…今自分が選ばないといけない選択肢ぐらい分かるよね?ウォーターくん。」
【ウォーター🌊】「そっか…全てはこの世界のせいか…。」
今のリーフの言うことは信じてはいけない。そんなこと分かってるのに、なぜか信じてしまう。
俺もどこかに…この世界に対して復讐したいという心があったんだろう…。何もかも腹が立ってきてしまう。
正義…?そんなのない。もうバカみたい。
もういいや。今まで応援してくれた人たちも、目の前にいる仲間も、もう何もかも信じられない…。
【ウォーター】「分かった…仲間になるよ…。」
【リーフ】「やっぱり…キミはいつでも正しい選択をするね。」
拝啓…誰かへ…。僕は[ワルイヒト]になりました。もう何も信じません。奇跡なんてなかったんです。だから奇跡を願うのもやめます。もういいんです。ただ…
【サンダー】「ウォーター!久しぶり!」
【ファイア】「ウォーター!」
【ウォーター】「みんな〜!」
みんなに会えただけで、また一緒に居られるってだけで…今は嬉しいんです。これが本当の幸せじゃなかったとしても、もうこれでいいんです。さよなら…本当の自分…。
〖コメント〗「もう終わったんだよ。あの人たち。推すだけ無駄。」
〖コメント〗「そんなこと言わないで!私は信じてる!サンダーくんたちは帰ってくる!」
〖コメント〗「私もずっと推す!」
〖コメント〗「だから…帰ってきてほしい…。」
ウォーター闇堕ちEND
[結局不可能なままでした]
【ウォーター】「ねぇ。もう僕らを傷付けないで。傷付けたのは君たちだよ。勝手にアンチしまくったり、イタいって言ったり、煽ったり、お互いを傷つけ合ってる君たちのせいだよ。」
そう…全部君たちのせいだよ。
コメント
4件
現代社会への皮肉も籠ってるのかな…?悲しいけどそれもまた一興…
【青いバラの花言葉】 神の祝福、夢叶う、奇跡 【変更される前】 不可能