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Ryryyyyyy
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#バイオハザード
そまもんた@ペア画募集
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❄️白鳩🕊️
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その後の話
・・・・・・・・・・
無惨を倒し、鬼になった炭治郎も戻ってきた。
よかった。本当によかった。
無一郎は左手を失って身体にも穴が空いて。俺は右足の骨を複雑骨折。全身に切り傷を負い、何十針も縫われた。俺たちが目を覚ましたのは戦いから1ヶ月半くらい経った頃だった。
不死川さんは出血が酷く、内臓もひしゃげた状態で生死の境を彷徨っていた。
冨岡さんは炭治郎が鬼になってからも現場の指揮を取って戦った。無惨と戦った際に切断された右腕は、その後の治療の過程で更に短くなってしまったそうだ。
柊依さんは…、戦いの後2ヶ月くらい目を覚まさなかった。身体のあちこちに穴が空いて、内臓も損傷。出血も酷かった。そんな状態でヒノカミ神楽を舞い続けたもんだから、いくら柊依さんでも身体への負担が大き過ぎたんだ。
先に意識を取り戻した俺と無一郎は、動けるようになってから毎日柊依さんの病室に通った。よかった、今日も生きてる…、どうか明日も生きていて…、ずっと長いこと生死の境を彷徨っていた柊依さんがいつ命の火を消してしまうか気が気じゃなかった。“3人で幸せになろう”って約束。俺と無一郎は生き残ったのに、柊依さんがいなくなってしまったら何の意味もないから。
ようやく目を覚ました柊依さんと、俺たちは泣きながら抱き合った。柊依さんは俺たちに、生きていてくれてありがとう、一緒に戦ってくれてありがとう、と言ってくれた。俺たちだって同じ気持ちだよ。“あの夜”、柊依さんに助けてもらったから俺たちは今ここにいるんだ。柊依さんがたくさん稽古つけてくれて、つらい時も優しく励ましてくれて、支えてくれたから、俺も無一郎も強くなれたんだ。
柊依さんは目を覚ました次の日からゆっくりとリハビリに取り組み始めた。でも早く動けるようになろうとしてかなり頑張っちゃうもんだから、時々神崎さんに怒られて、肩をすくめて笑っていた。
もう鬼はいない。誰かが理不尽に命を奪われることもない。大事な人を突然喪うという恐怖も。みんなが命を懸けて無惨と戦った。当然犠牲もたくさん出たけれど、死んだ仲間たちが繋いでくれた命を、今度は俺たちが守って繋げていくんだ。
最終決戦から3ヶ月。生き残った柱の4人は新しい産屋敷邸に来ていた。
「来てくれてありがとう。今日が最後の柱合会議だ」
輝利哉が4人を見つめる。
「実弥、義勇、柊依、無一郎。柱は4人だけになってしまったね。他の子どもたちも大勢いなくなってしまった。けれど私たちは鬼を滅ぼすことができた」
ひと呼吸置いて、再び口を開く。
「鬼殺隊は今日で解散する」
「「「『御意』」」」
輝利哉の言葉に4人の柱が返事をする。
「長きに渡り身命を賭して」
「世の為人の為に戦っていただき尽くしていただいたこと」
「産屋敷家一族一同、心より感謝申し上げます」
幼い当主たちが深々と頭を下げた。それを見て4人が慌てて口を開く。
「顔を上げてくださいませ!!」
「礼など必要御座いません!」
「鬼殺隊が鬼殺隊であれたのは、産屋敷家の尽力が第一」
『輝利哉様が立派に務めを果たされたこと、御父上含め産屋敷家御先祖の皆様も誇りに思っていらっしゃることでしょう』
柱たちの言葉に、輝利哉たちの目から涙が溢れ出した。
「ありがとうございます……っ!」
大き過ぎる重圧から解放され、鬼殺隊当主からようやく少年少女の顔になった瞬間だった。
「倭」
『不死川さん』
柱合会議から1週間後。今日のリハビリを終え、縁側でひと息ついていた柊依のところに、実弥がやって来た。柊依の隣にゆっくりと腰を下ろす。
「調子はどうだ?」
『うん、少しずつ回復していってると思うわ』
「そうかィ」
『不死川さんは?』
「俺も大方いいみてェだ」
『そう。よかった』
春の風が吹き抜ける。桜の花びらが宙を舞う。
『…少し歩かない?』
「動き回っていいのかよ。神崎に叱られんぞ」
『ちょっとだけよ。蝶屋敷の敷地内だけだから。付き合ってくださいな』
「そうかィ。ならちと歩くか」
『うん』
実弥が先に立ち上がり、柊依の手を取ってゆっくり立たせる。
『ありがとう』
「ん」
2人並んで歩く。今日は暖かい。
初代花の呼吸の剣士が植えた“必勝”と名付けられた桜の木の下に来た。今がちょうど満開だ。
『…綺麗ね』
「ああ」
淡いピンク色の花が風に揺れる。
『不死川さん』
「ん?」
『決戦の前にここでした話、覚えてる?』
「ああ」
『お返事しようと思って』
「!」
向かい合い、柊依が真っ直ぐに実弥を見つめた。群青色の、光の加減では露草色にも見える瞳が実弥を捉える。
『…私も不死川さんのことが好き」
「…なっ……」
『ほんとはずっと好きだったの。カナエちゃんが存命の時から。でもその時あなたは彼女を好きだったでしょ?言葉にしなくても、想いを寄せた人の想い人は分かるもの。カナエちゃんもあなたのことを気に掛けてたから。お似合いだなと思って。お邪魔虫はさっさと諦めなきゃと思ってた』
「倭……」
『…だからね、あの時不死川さんが私に一緒になりたいって言ってくれて、びっくりしたけどほんとは嬉しかったの。ずっと心の奥に閉じ込めてた気持ちがまた顔を出して戸惑ったけど。素直に嬉しいと思ったの』
ゆっくりと自分の気持ちを言葉にする柊依。実弥は、そこで初めて己の鈍感さを自覚した。柊依が自分の気持ちを隠すのに長けていたのか、単に自分が女心を分かっていないか、その両方か。
ただ、実弥には1つ懸念点ができていた。柊依に想いを伝えたあの日にはなかった懸念点だ。
「……せっかくいい返事もらったのによォ、俺にも“痣”が出ちまった。だからお前も知っての通り、25までしか生きられねェ。あと4年だ。あと4年しか残された時間がねェんだ…」
もし目の前の相手と結ばれたとしても、痣の寿命で彼女を独り残すことになってしまう。それが今の実弥の悩みだった。
『…大丈夫よ。私も同じだから』
「!?」
案外落ち着いた様子で柊依が答えた。そして、ブラウスの裾を少し捲り上げる。
「なっ…!嫁入り前の娘が何してんだよ!?」
『見て』
顔を赤くした実弥がそっと見やると、柊依の腹にくっきりと痣が浮かんでいた。竈門炭治郎の額にある痣とそっくりなものが白い肌を更に際立たせていた。しかも戦いの最中以外では消えていた自分のとは異なり、柊依の痣は体温や心拍を上げていない状態でもそこに鎮座していたのだ。
「…お前…、これ……」
『無惨と戦う時にこの部分が燃えるように熱くなったの。それから相手の身体が透けて見えたり動きが遅く感じるようになって。あの12個の技を連続で出し続けられたのも、きっとこの痣の出現によるものなんだったんだわ。寿命の前借りは、私も同じよ』
柊依が静かに微笑んだ。
『だから不死川さんと一緒。私も25歳までしか生きられない。私たち同じ歳だもの。死ぬ時も一緒よ』
「倭……」
実弥が一歩、柊依に近付いた。
「ほんとに、俺でいいのかよ?」
『今更何を言ってるの?私は不死川さんがいいの。乙女の一世一代の告白を無下にするつもり?』
ほんの少しだけ、拗ねたような顔を見せる柊依。小さく溜め息をつきながら、実弥が柊依の手を握り、自分の額に近付けた。
「……お前には敵わねェ。好きだ…、“柊依”」
そう言って、実弥は両手で握った柊依の手の甲に口づけた。
『ありがとう。私も好きです…!』
先程の拗ねたような表情から一転、花が咲いたように柊依が笑った。
「俺と夫婦(めおと)になってくれるか?」
『はい。よろしくお願いします、“実弥さん”』
サアアーーッ……
暖かな春の風でひらひらと桜の花びらが舞う。
そして、視界の隅でうごめく影が2つ。
「えーーっ!!柊依さん、不死川さんのお嫁さんになるの!? 」
「ちょっ…!無一郎!」
「時透!?」
『わわっ…、2人ともいつからそこにいたの!?』
なんとも恥ずかしいことに、今のやり取りを弟たちに目撃されていた。
「えっと、不死川さんが柊依さんに“夫婦になってくれるか?”って言ったとこから!」
「柊依さん、ごめんなさい。2人が見えて声掛けようと思ったんだ。でもなんか大事な話してそうだったから無一郎を止めようとしたんだけど聞こえちゃって…」
興奮気味に目を輝かせる無一郎と、申し訳なさそうにする有一郎。
「…そうかィ。まあ、聞いてたなら話は早ェな?…というわけで、俺と倭柊依は結婚すっから。もちろんお前ら2人もまとめて幸せにする。異論は?」
「ないです!」
「柊依さん、おめでとう!」
『2人とも…、ありがとう』
頬を真っ赤に染めた柊依が微笑んだ。そして、弟たちと抱き締め合った。
「ねえ、チューはしないの?口と口で 」
『!?』
「無一郎、何言ってんだ!」
「こン…のマセガキ!見世物じゃねェんだぞ!」
実弥も有一郎も耳まで真っ赤だ。柊依に至っては茹でダコのように赤くなっている。無一郎はケタケタと笑い、そして急に真剣な顔になった。
「冗談だよ。柊依さん、おめでとう。不死川さん、痣の寿命があるとはいえ、柊依さんの…僕らのお姉ちゃんのこと絶対幸せにしてね!」
「ああ、当たり前だ。柊依と結婚すんならお前らも俺の弟だからな」
「よろしくお願いします!」
「おうよ」
実弥が有一郎と無一郎の頭をわしゃわしゃ撫でる。
「家に帰れんの、いつだ?」
『んー、調子がよければ来月くらいだろうって』
「そうかィ。ならまた教えてくれ。迎えに来るから。で、今後の詳しいことを決めよう」
『ええ』
びっくりする程優しい表情の実弥と、幸せそうに微笑む柊依を見て、有一郎と無一郎も胸が温かくなった。
4人で病室に戻る。弟たちを先に送り届けてから、実弥は柊依を彼女の部屋まで送る。
「なら、今日はここで帰るわ」
『うん。ありがとう、不死川さん。…じゃなかった。実弥さん』
「…っ…、おう」
まだ慣れない呼び方に、擽ったい気持ちになる実弥。
『?』
一旦廊下に出て辺りを見回す実弥を柊依が不思議そうに見る。
「…よし、誰もいねェな」
部屋の中に戻ってきた実弥が、そっと柊依を抱き締めた。
逞しい腕に包まれて、柊依の胸が大きく脈打つ。そして、自分も実弥の身体に腕を回した。
しばらく無言で抱擁して、ゆっくりと身体を離す。
「…じゃあ、また来っから」
『ええ。ありがとう』
実弥はもう一度柊依を抱き締め、そして彼女に口づけた。
「柊依。残りの人生、絶対にお前を幸せにする。何があっても俺がお前を守るよ」
『ありがとう、実弥さん。私も残された時間全部、あなたに捧げます。ずっと一緒よ』
「ああ」
窓から夕日が射し込む。柊依の黒髪が、白い肌が、夕焼け色に染まっている。
「……柊依。綺麗だ 」
そう言って、実弥はもう一度、柊依の柔らかな唇に自身の唇をそっと重ねた。
続く
コメント
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ああ、最終決戦後の静かな温かさにじんわり来ました…。柊依さんが不死川さんの想いにようやく応えた場面、ずっと心の奥にしまってた気持ちを言葉にする彼女の強さと、痣の寿命を知りながら「死ぬ時も一緒」と言い切る覚悟に胸が震えました。弟たちに見つかるオチも含めて、命を懸けた戦いの後にようやく掴んだ幸せの尊さが沁みます。実弥さんの「柊依」って呼び方と夕日の描写がもう…🌙🤍