ナムジュン

👨🏻「ｯ！！なっ、何を言ってるんだ全く」

明らかに焦っている

さっきの言葉は

父がいつも俺に言って

俺に恐怖を与えていた言葉だ

🐨「俺はもう、父さんが何をしようと恐れない」

大切な人を守るため

自分を奮い立たすため

🐨「あなたや母さんは俺を育ててくれた、でもそれ以上に苦しみと悲しみを与えた…」

俺を縛り付け

俺を閉じ込めた

🐨「お別れです…今まで、ありがとうございました…俺は、俺が大切だと思う人と、俺が進みたい道を進みます」

言いたい事を全て口にして

俺は父に背を向け

歩き出した

👨🏻「元気でな…」

ドアが閉まる直前

小さな声で

父がそう吐き捨てたのを

聞いた

家に帰る頃には

とっくに日が沈んでいた

家のドアを開けると

🦄「遅いじゃん！何してたの！」

とエプロン姿で

可愛く怒るホソガ

またその姿を見られて嬉しさが込み上げて来た

🐨「ごめんごめん、許せよ」

と言って口付けると

顔を真っ赤にして

🦄「きょっ、今日だけだよｯ！///」

と言うホソガ

あー、可愛い

🦄「はい、今日はオムライスにしたよ」

コトンと小さく音を立てて

机の上にお皿をのせる

そして

2人一緒に

「いただきます」

と言って食べる

普通の事のようだが

俺らにとっては

幸せな時間だ

「美味しい」と言って

顔を見合わせる

1人で食べるより

誰かと一緒に居る方が何倍も良い

ご飯を食べ終え

お風呂に入って

2人揃って映画を見る

今回は恋愛映画だ

ホソガはキラキラした目で見ている

憧れているのか？

と画面を見ると

男子が女子に

顎クイをし

キスをするシーンだった

チラッとホソガの方を見て

羨ましそうな顔をしていたので

🐨「ホソガ」

そう名前を呼んで

顎を人差し指と親指で持ち

🦄「なっ、どうしｯ」

ホソガが言い終える前に

キスをした

少し長めのキス

ﾁｭｯﾁｭｯ

とリップ音が

静かな部屋に響く

キスを終えると

トロンとした顔をするホソガ

——ﾌﾟﾂﾝ——

俺の中で

何かが切れた

＿＿next⇨＿＿

次回、🚫要素あります

地雷の方や苦手な方は、37.38話はご覧にならないでください

※🚫激しいのでご注意を