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〜深澤side〜
あの後俺たちは事務所の会議室に集まった。行方不明になった佐久間、阿部ちゃん、舘さんと、舘さんを探しに地方まで行ってくれた翔太はまだ来てない。
康二とラウールは目が腫れていてめちゃくちゃ泣いたってことが伝わる。めめも動揺がすごい。その3人は今、疲れたのか机に顔を突っ伏して眠っている。
深澤「おかえり。」
岩本「悪いな。遠くまで行ってくれて。」
渡辺「…ああ…いや、それはいいんだけど…」
会議室の扉が開いて翔太が入ってくるなり寝ている3人に驚きつつもなんかあったんだと分かったような顔をしてる。
深澤「…ん?」
岩本「………………。」
深澤・岩本「翔太、右手なんかやった?」
渡辺「…え?」
照も同じことを思ったらしく俺たちの声が綺麗に揃った。
なんで分かったの?的な顔をされたけどなんかすげぇ険しい表情してたし右手を気にしてたし。
渡辺「…さすがリーダーと最年長だな…。つか揃うなよ…2人して…」
翔太は諦めたように右手を出してきた。翔太の右手はすごい震えていた。敵に襲われたのか…?
岩本「…何があったんだ?」
俺は借りてきた氷を翔太の右手に当てて照も隣に来て翔太に質問した。
渡辺「…実は…」
翔太が教えてくれた出来事に唖然とする俺と照。
岩本「…舘さんが…」
舘さんが刀で斬りかかってきて能力で攻撃してきた…。この右手は舘さんの攻撃を受け止めた時のダメージだった。
渡辺「…お前らのところは?佐久間か阿部ちゃんは居たのか?」
翔太に聞かれて俺と照も正直に話した。…翔太も顔が曇っていってる…
深澤「…悪い。翔太が来る前に話しちゃったんだけど…」
俺はルルギアってやつから聞いたシャドー王国の事とか闇について一通り翔太に伝えた。
渡辺「…なんだよそれ…そんな巨大な闇が相手なのかよ…」
まさか今回の敵が今までの小物とは全くの別物であることに驚きを隠せない。
…それにそんな闇に佐久間と阿部ちゃんと舘さんが支配されてしまった。…こんなのショックを受けて当然だ。
岩本「…それで翔太に聞きたいんだけど。翔太はどうしたい?戦うか。…辞めるか。」
深澤「…奴らは俺たちを狙っている。たまたま佐久間と阿部ちゃんと舘さんを襲ったけど俺たちなら誰でも良かったんだ。…だから俺たち自身で戦うか決めないと。」
渡辺「…………………。」
俺と照の問いかけに黙って考える翔太。…当たり前だ。仲間が囚われたけど相手は巨大な闇。どうなるかなんて分からない。簡単に決断はできない。…俺達もすっごい考えて出した答えだ。
渡辺「…俺は戦う。そんなふざけた奴らに世界を滅ぼされるのなんか許せない。それに佐久間と阿部ちゃんと涼太も助けたい。…大切なメンバーだから。」
しっかり俺と照の目を見て答えてくれた翔太。その目に迷いは無いことを確信した。
岩本「…分かった。俺達も同じ答えだ。ありがとう翔太。」
深澤「…やっぱりそうなるよな。」
渡辺「…なんだよそれ笑」
俺と照の言葉でその場の空気が明るくなった。
何がなんでも奴らを倒して3人を助けだすと俺たちは誓い合った。