テラーノベル
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物語 限界
ラルトイ視点です
「はぁッ…はぁ…ヒューッ」
息…しずらい…苦しい…
立てない…
「はぁ…はー…っ」
血まみれのあて布…父さんが…使ってたやつ…
「ぅ”ッ…」
ここで吐いちゃだめ…ここ路地裏だから… 人通る…吐くな…我慢…
ぼたっ
「んっ…ぐ…」
嗚咽してないのに…なんで…ぁ…
「お”え”ッ”」
びちゃっびちゃ
ぁ…匂いで吐いちゃった…
「ぁぐッお”え”ッ”げぼっぇ”ッごぼっ」
我慢…できない…
「げほっげほっごほっ」
「はぁッヒュッはーっ…ヒューッはぁッ…ヒュッポロポロ」
俺何キロ痩せたっけ
最近毎日吐いて…もう48キロだっけ…俺…
20キロ痩せた…か…
国だからこんなんで死なねぇけど…
「ぅ…ぁ…」
ぱたっ
「…」
スラシド…
とぅるるるっ
イリス『すまんイリスだ、スラシドは今おらんから俺が出た』
イリス『何か伝えたいことがあるなら俺が伝えておくぞ』
「たすけ…て…」
イリス『?!おい今お前何処にいる?!』
「…ぁ…」
イリス『家か?!』
「ちが…う…」
「会社…近く…」
イリス『分かった会社付近探すから電話繋いだままで待ってくれ!』
「ん…」
イリス「起きたか…寝てていいんだぞ」
「大丈夫…ぁれ…?」
父さんの使ってたやつは…?
あれ…どこ…??
「ねぇ…さっきまで俺が持ってたやつは…?」
イリス「俺が持ってる」
「内ポケットに入れた?」
イリス「そうだ…あぁいるか?」
「うん…」
イリス「ちょっと自分で取ってくれ…お前抱えたままだと取れんから… 」
「分かった…」
あった…良かった…
イリス「…てか…お前軽すぎないか…?」
イリス「この重さがクレアなら分かるが、お前の身長だと軽すぎるぞ」
「…」
イリス「しっかり食べてるのか?」
「…いや…食べてない…」
「食べれない…から…」
イリス「…なんかあったのか?」
「…」
イリス「…言えないなら良い」
イリス「そろそろお前の家につくぞ」
「ありがと…」
「ここで良い」
イリス「…」
とたっ
「じゃあね」
イリス「…待てガシッ」
「わっ?!」
イリス「俺が何か飯を作ろう」
イリス「粥でもスープでもなんでも良い」
イリス「ただ台所を借りることになるがな…」
「いやいいよ」
「俺スラシド以外は家に上げたくないんだ…」
イリス「でも不安だ…」
「来ないでよ」
イリス「いや…」
「…入っても…何も聞かないなら…良いよ…」
イリス「…嗚呼…」
イリス視点
「…」
腐敗臭…死体でもあんのか…?
いやでも何も聞くなと…
ラルトイ「俺ソファーで寝てるから、出来たら起こして…」
ラルトイ「あと冷蔵庫の中身ほぼ無いから…」
ラルトイ「おやすみ…」
…無理してるな
いつもより子供っぽい…
「ほぼ無いつっても…一応確認しとくか…」
がたっ
「…」
水…と…ヨーグルトか…栄養失調で倒れるぞ…?
それにヨーグルトにすら手をつけた痕跡がない
容器のゴミもないから食ってないな…
野菜とか…あと食べやすいもの…
卵とかほうれん草つかうか…?
いや今はなんでも良いから食いやすいものだな…
粥ぐらいのもんしか食えねぇだろうな…固形物食ったら多分あいつ吐く…
具なしスープぐらいなら行けるか…?
買い出し行くか……ラルトイ1人にするわけには…
さっさと行ってさっさと帰るか
粥と具なしスープ…余ったら保存するか俺が食えば良いし…
「ラルトイ、出来たぞ…」
ラルトイ「ん…ありがと…」
すぐ起きた…寝てなかったか眠りが浅いな…
「スラシドは呼んだ方が良いか?」
ラルトイ「大丈夫…呼びたかったら俺が呼ぶし…」
「自分で食えるか?」
ラルトイ「…こぼすかもしれない…」
「分かった」
1杯分取って食わせるか…
「ほら口開けろ」
ラルトイ「ん…パクッ」
ラルトイ「ゴクッ…ぅ…っく…」
「吐きたいなら我慢すんな…」
ラルトイ「いやッ…大丈夫…ッ…ぉぇ…」
「大丈夫じゃねぇだろ…」さすさす
ラルトイ「う”ッお”え”ッ”げぼっ」
消化されてない物が出てきた…それに匂いが…
ラルトイ「はーぁッ…はーっ…」
「…病院行くぞ」
「お前は無理しすぎだ」
ラルトイ「…行ってるよ…薬も貰ってるよ…」
「ならその薬を…」
ラルトイ「飲んでも吐くの…我慢できなくて…」
「…」
癖づいてんな…何か胃に入れたらすぐに吐き出すことが…
ラルトイ「俺もう吐きたくないよ…感覚がやだ…」
ラルトイ「それに20キロも痩せたし…」
どうするべきか…どうしたらラルトイの心の支えになるか…どんな言葉か…何をすれば良いか…
ラルトイ「もう大丈夫だよ…ゆっくり食べるから」
ラルトイ「だから帰って…」
…やってみるか
ぎゅっ
ラルトイ「ん…ぇ…?」
なでなで
ラルトイ「ふぁ…?ぁえ…?ポロポロ」
「…嫌か?」
ラルトイ「…そんなことない…ポロポロ」
ラルトイ「ありがと…」
ぎゅーっ
力が弱いな
本当…何があったらここまで弱るんだ…?
ラルトイ「…やっぱちゃんと言うよ」
「なんだ?」
ラルトイ「着いてきて」
「あ、嗚呼…」
ラルトイ「…」
「…」
ラルトイ「父さん死んだんだ」
死体…少し腐ってる…死体
ラルトイ「スラシドはもう知ってる」
ラルトイ「この血まみれの布は父さんが使ってた怪我した時に使うあて布」
ラルトイ「もう俺だけで外に出られなくて…」
ラルトイ「でも死体は連れて歩けないから父さんの物常に持ってるんだ」
ラルトイ「死体もさ…なんか…どうすればいいか分かんなくて…」
ラルトイ「もちろん火葬か土葬とかどれかした方がいいんだろうけど…」
ラルトイ「出来なくてさ」
今のラルトイを表すなら…『年齢だけ重ねた子供』
ずっと大人の仮面を被ってきたんだろう
ラルトイ「…やっぱ変だよね」
変じゃない
ラルトイ「父さんが死んでから…俺変なんだ…何食べても吐くし…急に泣きかけるし…」
ラルトイ「吐くのも癖づいちゃって…全然我慢出来ない」
ラルトイ「それにシルザリも消えたでしょ」
ラルトイ「そこから更に酷くなっちゃった」
ラルトイ「シルザリを探そうとしてもちょっと歩くだけで吐き気が酷いし頭ふわふわしてさ 」
ラルトイ「俺役立たずだよね…ごめんね…」
そんなことない
お前はよく頑張ってる
ラルトイ「…また吐きそうだから…帰って…」
ばっぎゅーっ
ラルトイ「うがっ」
「ごめん…全然気づかなくて」
「俺が支える…親代わりになるから…」
ラルトイ「…ありがと…」
終わり
またねノシ
コメント
2件
ライトル…幸せになれよ…🥺
ラルトイ可哀想...