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魚が色々見える。
小さいのが多いけれど、たまにそこそこ大きめのもいる。
今回は初級編ということで、
○ 潜らない
○ 場所は足がつくところ周辺限定
○ 3~5分に1度は足をついて回りを眺めて自分の位置を確認
という条件付き。
でもそれだけでも、今までと違う世界が見える。
波のせいで、たまにシュノーケルに海水が入ったりもするけれど。
イワシらしき群れをおいかけたり、鮮やかなベラがいたり。
ただ、口呼吸に慣れなくて、時に息苦しく感じたりもする。
フィンは『腰辺りから意識して動かす、膝は使わない』という意味が、少しずつわかってきた。
そして、槍や銛が欲しいという美洋さんの意見が、非常によくわかるようになった頃。
「そろそろ元々泳げる連中は大丈夫そうだな。次の段階いくぞ」
先輩が、彩香さん以外を招集する。
「さて、次は潜る時等に使う息抜きだ。耳の中の空気を鼻側に逃がすテクニック。これが出来ないと、耳がツンとした状態になってしまって、最悪、鼓膜等に支障が出る。
方法は色々あって、私は
○ 口を閉じたまま、開けた状態に広げてアゴの骨に力を入れる
という方法を使うけれど、
○ 口を噛みしめて、つばを飲み込む
○ 鼻をつまんで、つばを飲み込む
○ あくびをする感じで、口の骨を動かす
○ 呼吸を止めて、鼻からゆっくり息を出す
とかでやる人もいる。
ちょっと練習。耳に息が抜けたように感じるまで、やってみてくれ。これが出来たら、ここくらいの場所なら潜水しても大丈夫。このテクニックは、スキューバダイビングなんかだと必須だから、今のうち出来るようになっておけば便利だぞ」
というので、それぞれ特訓開始。
「うーん、片耳だけなら簡単なのですが」
とか言いつつ練習しているうちに。
何か出来たような気がする。
もう一度、あくびを噛み殺すような感じで。
うん、問題なさそうだ。
「何か出来るようになったみたいです」
「どんな方法で出来ました?」
「あくびを噛み殺すような感じです」
「よし、出来た順に潜水許可。ただし、場所は常に確認しておけよ。あと、岩とかの下には絶対潜るな。いざという時、危険だからな」
という事で、先輩から潜水を許可された。
まだ練習中の美洋さん達を後に、海へと向かう。